2022-05-30 Mon
お久しぶりです!実に約2ヶ月ぶりのブログ更新!この間何をやっていたかというと…そりゃもうひたすらに鳥を撮っていたというか。1年で一番楽しい季節でしたしね。4月に入ったあたりから丸一日動きっぱなしという日がちらほらあり、5月に入ってその頻度も増えていって…というような感じ。今年の鳥たちは全体的に気持ち早めの渡来だったような印象でしたね。どっさり降ってうんざりだった冬で野鳥たちも春を待ちわびていた…のかも。まあそういうわけで毎年のことなんですが連休と言えど全然写真の整理が進まないわけで…。夜になるともうクタクタでさっさと寝ちゃうんですよね…。最近になってようやく渡りも落ち着いて更新の気力が出てきましたし!5月のうちに更新しときます!今回更新分は2020年のまさにそんな楽しい時期!5月の連休シーズンに撮った写真です!
まずは5月の一番初め、1日に撮った写真。
公園を散策し始めてまず見つけたのがルリビタキ。
若いオスっぽく見えますけど…ちょっとビミョーなコ。
松ぼっくりの上に乗ってくれました。はいかわいい。もこもこしてるし。
薄暗い林を動き回っていたのは…おぉっトラツグミ!この公園で見かけるのは珍しい…んですけどワラワラと出てきたカメラを持った老人たちは気配に気付かず周囲を歩き回るので全然降りてくれませんし降りたと思ってもすぐに飛ばしてしまいます。うぅ…もうちょい慎重に動いてください…。なのでかろうじて載せられるレベルのものはこの1枚だけ。無念。
落ち葉が溜まっている場所でも鳥の気配。こっちもルリビタキっぽい…と降りてくるのを確認すると…青いコやん!しかもけっこうキレイ。ということでもうちょい撮影させてもらうことに。
そうして青いコを待っていると視界に入る林を飛び回る鳥が。
挙動はヒタキっぽい…ってキビタキだ!このシーズン初のキビタキです。
キビタキは5月の連休中に見ておきたかった鳥のひとつでしたが早くも出遭えてしまいました。春の渡りでは数多く通過するとはいえ、キレイですし特にシーズン最初の1羽目はやはり見られると嬉しいですよね。
いい感じの枝に留まってくれました。このアングルからだとあまり見えていませんが、風切羽も真っ黒な2年目以降のオス成鳥です。
ルリビタキにキビタキと、絵面が一気に鮮やかに。春のヒタキの仲間たちはホントにキレイです。
キビタキもめちゃくちゃ気になる中、ルリビタキも頻繁に降りてきます。
うーんすんごいキレイ。光線状態もバッチリ。
よく見るとアタマの右側に褐色の羽毛が残っています。他の部分はあらかた換羽が済んでいますし、ここもじきに瑠璃色の羽毛に生え変わるのではないでしょうか。
青いコの近くには茶色いコの姿も。すごい…ハッキリと肩羽付近に瑠璃色が見える。いやハッキリというかうっすらでは?なんて思われるかもしれませんがこれはもうハッキリと言っていいレベルですよ…。喉と胸の境も明瞭ですし間違いなく第一回冬羽のオス。こんな典型的な若いオスは初めてかも。
こちらは別の場所で見かけた茶色いコ。脇のオレンジ色が薄めですし、喉と胸の境が不明瞭なのもあるのでメスで間違いないと思います。右目の後ろのほうに白っぽい羽毛のあるおしゃれさん。
このコもさかんに地上で採餌。いかにも渡ってきたばかりといった感じの動きでした。
目の上だけでなく脇からも白い羽毛が。なんかこういう種類の別のヒタキみたい。
このコは朝に見かけたコかな。脇のオレンジ色も濃いめでやっぱりオスっぽい。
パッと見はみんな茶色いコですが、ちゃんと見ればそれぞれ個性があります。
以降はどっぷりとルリビタキの撮影に没頭。
こんなにキレイなオスをここまでじっくり撮れる機会ってなかなかないですし。
光線状態だけでなく、光の塩梅も文句ナシ。
むしろこのシーズンで一番恵まれた条件まである…。
こちらもほふく姿勢でガチガチの撮影体勢に。背景もよりボケてルリビタキの姿が強調されます。
青いコを撮っていると茶色いコも。ちょっと前にも近くにいたハッキリした若いオスですね。
この状態だと肩の瑠璃色は見えてませんけど。
遠めに降りたのもそのまま引きの構図で。
このブログではあまりやらないですけどこうすると小鳥らしいかわいさが出ますよね。
あとはこっち向いたとことか。
また横向いたとことか。
ごちゃっとしたところにいることもしばしばなので、こうしてスッキリ抜けたところで撮れるというのも貴重なんですよね。まあいるときにはそうしたところにもフツーに出てくるんですけど次またいつそんな機会があるかわからないというのもあり、しこたま撮ってしまいました。
続いて5月2日に撮った写真…といっても3枚だけ。
植え込みの近くでなにやらゴソゴソしており確認するとアカハラでした。
木の上にいるところも発見。雨覆も完全に換羽したオス成鳥ですね。
よほどお腹が空いていたのか、自分の目の前、しかもめちゃくちゃ目立つところに出てきました。逆にこっちが戸惑うレベル。ほかにはあまり鳥の気配もなかった上、またカメラを持った老人たちが出てきたので場所を移動するも、やはり鳥の姿がなかったのでこの日はこれで終了。
お次は5月3日に撮ったもの。
公園に着いてすぐ、薄暗い場所でなにかがちょこちょこ動き回っているのを発見。おっコマドリのメスだ!しかしここでも談笑していたカメラを持った老人がこちらに気付き、自分の周囲をウロウロ。いや喋ってたのでは…。鳥も探していなかったのでは…。とりあえずはコレが撮れたしコマドリももっと暗い場所に移動したし、全然集中できないのでこの場を離れることに。
紅梅にはメジロの姿が。王道の組み合わせですがやはりキレイ。絵面がめちゃくちゃ華やかです。
移動した先ではアオジを見つけました。まあどこにでもいる…と言ってしまうとアオジに失礼なんですが春の渡りでは一番数が多い森林性の夏鳥なんじゃないでしょうか。こちらの桜はまだつぼみ。
イカルもちゃんと渡ってきていました。一応このシーズンでは初見。数年前まではちょっと足を伸ばさないと出遭えなかった上、いる日といない日があったりしたのですがここではフツーに見られてしまうのが嬉しい。
午後は鳥の気配が少ないながらもシラカバ林でメジロを発見。
花の中にいないメジロはちょっとレアなシチュエーション。
4つ目はそのまま次の日、5月4日に撮った写真。
曇天の中公園を散策していると…うおー!いた!オオルリだー!この時期一番見たかったやつ!
光がちょっと足りませんが、桜の中にも入ってくれました。久しぶりの桜オオルリです。
この日に渡ってきたばかりのため地面に降りて採餌する場面も何度か見ましたが…まー暗い。
薄暗い場所にばかり降りるし余計に暗い。掲載レベルギリギリの暗さです。
岩の上に降りる場面も。オオルリはルリビタキなどとは違って地上採餌よりも樹上採餌…言うところのフライングキャッチでの採餌スタイルがメインなので脚が短いんですよね。なのでこういう場所だとちょこんと乗っかる感じに。かわいい。
雨覆に注目すると、黒っぽい色の幼羽が確認できます。さらに言うと風切羽も瑠璃色が薄く、脇も褐色がかっているため第一回夏羽のオスであることがわかります。それでも十分キレイなんですけど。
この日もカメラを持った老人たちが何人も来ており、自分が見つけて撮っていても背後にぞろぞろ。飛んでいった先で見つけて撮っていてもまた後ろを付けてきて背中に何人ものひとの気配。いやーこれは落ち着きませんって。だからといってオオルリの撮影をやめるのもアホくさいのでなるべく気にしないようにして撮っていました。あの…ていうか自分で探してくださいね…。
昼くらいになると地上に降りてくることはなくなり、基本ちょっと高めのところに。この高さだと白いおなかばっかり写って羽の瑠璃色が見えないんですよね…。なのでスッパリ切り上げほかの鳥を探すことに。
すると紅梅にキビタキが来ているのを発見。なんという画の色合い…。
桜のほうにも来てくれました。
うーんどちらかというと桜のほうが落ち着いた色合いでキビタキが引き立つかも。
そんな桜を前ボケでうまく入れられました。うーんイイ。
背景に緑も入ってますし特にキレイなキビタキ写真になりました。
最後は5月6日の写真。
朝の公園で見かけたのはセンダイムシクイ。クリクリした目がかわいい。
ヒタキ科の鳥に比べると地味めな色であまりカメラを向けられることのない印象ですが、かわいさでは負けていません。さえずりは特徴的かつ大きく存在感があり、目よりも耳で渡ってきたことを実感する鳥です。
ただ体は小さく、動きも若干せわしないので撮るとなるとけっこう苦労する鳥でもあります。ただこの時はそこそこ低い位置に来てくれたので抜けたところに来た一瞬を狙って必死にシャッターを切りました。
ムシクイ類は判別がちょっとムズかしめ…と言われたりもしますが都市公園で見られる主な種類はそこまで見分けるのがタイヘンというわけでもありません。センダイムシクイはこのアタマの真ん中に入っている頭央線が特徴。とりあえずここが確認できればセンダイムシクイで間違いないです。
こうして見ると脚は細く長くどこかキクイタダキ的。体の大きさや採餌のスタイルが似ているため脚のカタチも似てくるんでしょうね。いわゆる収斂進化というやつ。
この日はそもそも鳥の気配があまりなかったのでまたまた移動することに。
相変わらずイカルは頻繁に姿を見せてくれました。
もこもこになった差分も。
付近でアオジのような地鳴きが聞こえてきましたが、どこかより金属的な感じ。これはもしかするともしかするので探してみようと声の出どころを探ると…うわーやっぱり!クロジじゃないっすか!!
クロジは最後に見たのが2017年なので3年ぶり。しかもその時は褐色の幼羽多めな第一回夏羽だったのに対し、このコは黒みの強い第二回夏羽…と思われます。
クロジらしくアオジよりも暗い場所が好きなようで、針葉樹の下をちょこちょこ。どうかブレてませんようにと祈りながらシャッターを切り確認すると…ヤ…ヤバいめっちゃいい…。めちゃめちゃもこもこな瞬間がバッチリ撮れていました。はいサイコー。過去イチのクロジ写真です本当にありがとうございました。
嬉しいのでビミョーな差分も。
しばらくぶりのクロジとの出遭いでこんないい写真が撮れてしまうとは…。
…と、久しぶりのクロジにドキドキな中ふと斜面の上を見ると…えぇーっオオルリがいるんですけど!?オオルリは撮りたい、けど目の前にはクロジもいるし…と時間にして数秒ほどの間に思いっきり悩んだ挙げ句やっぱりオオルリは撮らねば、との結論に至り斜面をよじ登り撮影。他の鳥ならまあクロジを選択してたと思いますけどオオルリですからね…。この美しさは捨て置けません。
これちょっと位置をズラせば新緑バックにできるのでは、と若干移動。
あぁ全然違う。全然キレイ。写真の印象がガラリと変わりますね。
さらに近くにはキビタキも。ここで見るのは初めてかも。
さすがにクロジはもういないよな…と戻ってみるとやはり先程までの場所にはクロジの姿はありませんでした。しかし周辺を丹念に探すと…おぉっクロジ!でもさっきのコとはちょっと感じが違う。ちょっと黒みが淡いかな。まさかの2羽目のクロジです。
正面を向いた差分も。かわいい。アトリ科やホオジロ科は特に正面顔もかわいいですよね。
最初にクロジを見つけた場所でもまたクロジの姿が。
あれさっきのコ…だよね。飛んで行ってなかったんだ。
さらに別の場所でもまた発見。色味がほぼ同じだしたぶん2羽目のコが移動してきたのかな。
イカルも再度登場。この羽の青色もキレイなんですよね。
ふっと目の前に姿を見せたのはビンズイ。まさかここでビンズイまで見られるとは…。
しかもなんかけっこういい感じに撮れてるし。
ちょっとこっちを向いてくれました。なんだかおなかももこもこでかわいい。
待ちに待った連休シーズンではルリビタキにキビタキ、オオルリと春の渡りの花形と言える鳥たちをしっかり拝むことができました。ルリビタキは前の記事に続いてのまつり状態。やっぱり多い年だったように思います。オオルリはシーズン最初の出遭いは曇天の暗い中、しかも留まっているのは薄暗いところばかりでしたがいつ見てもホントにキレイ。第一回夏羽だろうと思わず見入ってしまいます。無限に見ていられますよね。繁殖期に入ってしまうと林内の高い枝の上でさえずるようになり、せっかくの瑠璃色がキレイに見えなくなってしまうのでそういうイミでもこの渡りの時期にゼヒとも見ておきたい鳥です。春の渡りで見たい鳥ランキングをつけるなら1位…でしょうね。
あとはあんまし書きたかないんですが…この年は特にカメラを持った老人たちに悩まされたシーズンでした。そのへんはまあ本文から察してくださればなと。とりあえずこっちの目と耳を当てにしすぎ。自分で探せない、探さないならもう…ねえ。
さてそしてクロジですよ。いやあ嬉しかった。オオルリとは別ベクトルで同じくらい嬉しいというか。クロジは自分が行く公園はあまり通過しないのでこれまでなかなか観察、撮影のチャンスがなかったんですがこうして山のそばを見て回るようになったことで久しぶりに出遭うことができました。どうやらこの年はクロジも数が多かったようですね。その恩恵に与ることができてよかったです。次回は神回!
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