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鳶水雲

里のひと:鳶水雲
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描いた絵や撮った写真を置いて
おいたり、思ったことを長々と
述べたいときに記事が増える
ところです。

Twitterもやっております。pixivIDは1540411。
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芽吹きを報せる使者たち
あっという間に3連休も終わろうとしています!今年はうまい具合に祝日がいいタイミングできたので連休になりましたが…なにこの天気!結局ずっと家にいたんですけど!まあ鳥の少ない時期だしまだ許せるっちゃ許せますけど…1日くらい晴れてよ!なんで全部曇るんだよ!でもおかげですぐ記事ができたよ!やったね!久々の2週連続更新だ!
今回更新するのは3月前半の4、5、11日に円山で撮った写真!前回に続いて複数日をまるっとまとめてるため早くも今回が冬の円山編ラストとなります。


まずは4日に撮った写真。…とは言うもののこの日は午後にひとと会う約束をしていたため午前の軽い散策で留めており、撮れたのもこのマツの中にいたウソのみ。てなわけで4日分終了。
ウソのオス



続いて5日分の写真。
毎度チェックしている梅林へこの日も様子を見に行ってみると…いた!ウソだ!
ウソのオス


胸の赤いタイプも。このコも上の写真のコも尾羽の縁に白い軸斑があるのでどちらもアカウソ…ということになるのですが、上のコは軸斑が細いのに対してこちらは太め。これまで自分は軸斑があればアカウソ、なければウソという認識でいましたがこの機に調べ直してみると軸斑が太く目立つものをアカウソとする記述も見られ、この判断基準のほうがよりウソとアカウソの正確な識別になり得そうかなという結論に至りました。なのでとりあえず現段階ではこの太めのタイプをアカウソと判断することにしようかなと。
アカウソのオス


よりシックな配色のメスも発見。雪を食べていました。
アカウソのメス


ウソたちのお目当てはモチロン梅の芽。
3月に入り気温も上がり、次々と芽吹いたところにたくさん飛来したものと思われます。
ウソのオス


もっちりと枝に留まるメス。ドチャクソかわいい。
アカウソのメス


こうなるとつい載せてしまう差分。鳥自体は地味ですが背景のキレイな赤色で逆に引き立ちます。
アカウソのメス


オスも雪を食べに降りてきました。平らに積もった新雪の上とシチュエーションもなかなか。
ウソのオス


振り向いたので構図を変えて。
ウソの目の前に小さく開いた穴は雪を食べた時にできた穴。それ含めてかわいい。
ウソのオス


1本だけピーンと伸びた枝に留まりました。バックのは梅の木です。
ウソのオス


そのままスルスルと枝先へ。またいいところに来るなあ。
早速口元を食べかすだらけにしています。
ウソのオス


目に光も入りました。もふみもすごいですね。主に向かって左側の。
ウソのオス


枯れずに残った黄色い葉をバックにも。うーんキレイ。
ウソのオス


辺りにはまだまだ芽がたくさん。それでもあっという間に食べ尽くされそうな気もしますが、夜は活動しませんし日中も昼間は意外と休んでたりしますからね。なんだかんだで芽は残り5月頃にはキレイに花が咲きほこるので自然界のバランスはうまくできているなあと毎年感心させられます。
アカウソのメス


おっまた雪を食べに来たのか…ってなんかちょっとこんもりしていてよさげな位置に!
すかさず腰を落としカメラの位置を下げ、背景の葉の黄色を入れ込みます。うおーいい感じ!
アカウソのメス


そういうわけで振り向き差分も。どちらもいい表情で絞りきれません。
アカウソのメス


ところ変わってこちらはオス。軸斑を確認すると細いのがわかるかと思います。なのでこのコは赤みがかった胸をしていますがウソということで。そもそも亜種ウソは本州中部以北の亜高山帯や北海道の低地で繁殖し、冬は低山や平地へ移動する漂鳥なのに対し、亜種アカウソは冬期にユーラシア大陸の亜寒帯から渡ってくる冬鳥であるという違いがあります。つまり国内では夏にアカウソは見られないハズですし、夏の亜高山で見られるウソには今までの認識だと軸斑は細いものすらみられないということになりますが、調べてみると夏に本州の山で撮られているウソにも軸斑がみられる個体が複数確認できました。このことからも単に軸斑の有無では判別しきれないことがわかり、太いか細いかで判別する方が正確なのではという結論に至った理由のひとつにもなりました。
ウソのオス


ただここまであれこれ書き連ねておいてアレなんですが、ウソとアカウソはシノニム…つまり同義とする考え方もあるとか。平たく言えばなんか細々違うけど全部同じ種類だよ、ってことですね。おいおいなんだそれ。でもここまでオーバーラップしまくりで亜種間の境も曖昧ならそのほうがいいかも。もうひとつの識別点である雨覆の白斑も個体差が大きいですし。でも!それでもここでは今後もウソとアカウソの違いを突き詰めていく方向性で行きますので。
ウソのオス


…と、識別雑話はこの辺で。
今度は胸の赤みのあるコが黄色い葉バックのところに来てくれました。まるで秋の風景ですね。
ウソのオス


石碑の上に乗ったりも。こうして見るとけっこうマメに水分補給しているのがわかります。
ウソのオス


先ほどから撮っていたこのコはカオの左側のほっぺに白い斑があります。記事の序盤で載せた軸斑の太めのアカウソ…と思われるコにはなかったものですし、こういう特徴的な部分は個体識別に大いに役立ちます。ちなみにこのコは初列風切にも白斑がある特徴のカタマリ。
ウソのオス


より軸斑が確認しやすい体勢に。
こう見るともうないと言ってもいいんじゃないかというくらいの細さ。
ウソのオス


背中側が見える体勢になると今度は雨覆がよく確認できるように。白斑と言えなくもないですが上の写真でもハッキリと白色と断言できるほどの白さはないんですよね。こうしたアングルや光加減で見え方が変わってくるのも雨覆を確認する際のやっかいな点。これに加えて個体によりまちまち…とか言われちゃったらね。そりゃシノニム認定もされちゃいというもの。
ウソのオス


ピントを持ってくるのがムズかしい位置に留まりましたがうまくウソに合わせられました。
同化しがちな背景の色ですがこれはこれでメスの写真っぽくて好き。
アカウソのメス


三度雪を食べに降りてきたと思ったら今度はどんどんと穴の奥へ。雪どけの時期になると木の周りからとけてできるアレです。ひょっこりカオも覗かせました。かわいい。
アカウソのメス


またもなかなかのもふみともっちり感。はいかわいい。
ウソのオス


灰色の胸のオスも枝先へ。ほっぺの赤色も控えめでオレンジに近いのも輪をかけてシブい。
ウソのオス


スッキリ抜けた枝先へ留まりました。しかもバックが黄色と緑でキレイ!
ウソのオス


なのでまた差分を…。枝とほっぺの赤色も相まって色彩豊かな1枚。いいっすね~。
ウソのオス


枝が込み入った場所で採餌していたのはもう1羽の灰色のオス。
ほっぺの色がこっちはしっかり赤いことで判別できます。
ウソのオス


ちょっと抜けた場所に出てきてくれました。ほっぺがオレンジ色に近いコの方は左目の上にもほっぺと同じ色の羽毛が生えており、それがないことでも別個体と判断。あと胸元が御剣検事みたい。
ウソのオス


メスもまたバックが黄緑の、しかも抜けた場所に。
軸斑を確認するとうっすらながらも太くなっているのでアカウソのメスとします。
アカウソのメス


さらに上へ登ってひたすら採餌。
光源とは逆を向いていますがちゃんと目に光が入りました。
アカウソのメス


今度は赤い枝を背景にした場所へ。胸元には食べこぼした芽のカスが付いていますね。軸斑はこの位置からだとわりかしハッキリ確認できます。
アカウソのメス


片足をスッ…と。ウソには「琴弾鳥」という別名があり、両足を交互に上げ下げしながら鳴くことからその名が付いたとされているので鳴いた瞬間…かもしれませんがそんな鳴き方してるトコなんてみたことないですけどね。たぶんたまたまかな。
アカウソのメス


交差する赤い枝が格子状になっていてまた別のキレイさが。
…と、到着するやいなやウソの撮影にどっぷりと時間を費やしていました。
アカウソのメス


ヒノキ林では大量のマヒワを発見。
雪がとけて地上に落ちた種の食べこぼしを目当てに50羽近い数がいました。
マヒワのオスたち


まずはやはりオスを優先的に撮影。
外国人観光客が頻繁に付近を通るので飛んでは降りての繰り返しでした。
マヒワのオス


近くに来てくれましたしメスも1枚。地味に足元がちょっとゴツい。
マヒワのメス


水路の付近ではすばしこく動く鳥の姿が。ミソサザイだ!
3月に入ってだんだんと活動的になってきたようす。
ミソサザイ


山の方では前回に続いてまたもオオアカゲラと遭遇。その時は見られなかったメスです。
オオアカゲラのメス


すぐ近くにはオスの姿も。たぶんこの間のコですね。もう相方を見付けていましたか…。
オオアカゲラのオス


オスに気を取られている間にメスは遠くへ飛んでいってしまいましたが、しばらくオスは付近をウロウロ。手前に少し枝が被っていますがちょうどいい高さにも来てくれました。
オオアカゲラのオス


ふっとカオを上げたところも。
キツツキ類は基本目の前の木の方を向いているのでこのカオの向きは少し貴重。
オオアカゲラのオス


オオアカゲラのほかにも木を駆け上がる鳥を発見。お久しぶりのキバシリです。
ちょうど枝の分かれ目で横スクロールのアクションだったら行き止まりな位置。
キバシリ


水辺に戻ってくると茂みの中に鳥の気配。おぉシメじゃん!
シメのオス


ちょっと待ってみるとゴソゴソと茂みの中から出てきて枝の上へ。
このコは目先の黒色が濃いのでオスですね。
シメのオス


そして辺りをキョロキョロ。というわけで構図を変えてもう1枚。
シメのオス


くるっと背中も見せ…ってなんすかそのポーズは。一緒に下校してる時にチラッとこっち向く女子高生みたいな…。前回のメスはオスっぽかったのに今回のオスはやけにメスっぽい仕草。女子力高い。
シメのオス


オスはこの初列風切先端の青色がキレイなんですよね。これはちょっと日光をモロに受けてるんでマックスのキレイさではないんですが青く輝いているのは確認できるかと思います。こういう時は曇ってたり日陰にいてくれたほうがフラットに光が当たってよりよい色合いで撮れ…って注文多いな自分。宮沢賢治かよ。晴れた日にシメが撮れた!もうそれだけで十分じゃん!
シメのオス


そのまま枝を伝って水のある方へ。あーこれ水飲みたいんだ。
シメのオス


その予想は的中し何度も水面にカオを付けて水を飲んでいました…がこちらからだと背を向けた向きで飲んでいたためその瞬間はボツに。まあこの枝の混みようなら仮にこっち向いててもガッツリ枝被りだったでしょうけど…飲むところも見せないそのミョーな品の良さといいいちいち女子っぽいな…。
シメのオス


ぐるっとひと回りしてヒノキ林へまた行ってみるとまだまだマヒワが採餌中。
枝の上にはちょこんとオスが1羽いました。
マヒワのオス


まるっところんと地上採餌。
これから雪どけが進むにつれ、こういう場面が数多く見かけられることでしょう。
マヒワのオス


こっちの枝にはメスの姿も。枯れ枝に1羽だけだとどこか淋しげな画になります。
マヒワのメス


昼過ぎになり雲も出始めたころ、今日もあの姿を拝めないかと山の中をさまよっているとついにキョロキョロキョロ…と例の声が。留まった木は7~8メートルほど上の斜面でしたががむしゃらに駆け登り、息も切れぎれの中こっそりと距離を詰めついに射程圏に。なんとか遭えた!クマゲラ!
クマゲラのメス


肩で息をするほど全力で走ったのでブレた写真も量産しましたが数撃ちゃ当たるの精神でとにかく連射。しばらくこの木で採餌していたのでこっちも体力の回復を待ちながらの観察となりました。
クマゲラのメス


すると今度は近くのシラカバへ移動。
以前も掘ったと思われる大きな採餌痕があったのでお気に入りの木なのでしょう。
クマゲラのメス


少し枝が被っていたので細かい位置調整をしてさらに1枚。シラカバの木で採餌するところを見るのはこれが初めてですしあまり聞いたこともないのでなかなか面白い組み合わせが撮れたのではないかなと。白と黒という対極の色なのもいいですね。
クマゲラのメス



最後は11日の写真。
朝の円山で最初に出遭ったのはオオアカゲラのオスでした。
オオアカゲラのオス


これでこのシーズンではもう3度目。すごい遭遇頻度です。
こんな短いスパンでオオアカゲラを拝むことができるなんて…。
オオアカゲラのオス

手前の枝は若干煩わしいですが背景のボケ加減は文句ナシ。場所的にはこの冬に出遭ったところのどこともとそう離れていないことからも、この付近を縄張りとしているのかもしれません。
オオアカゲラのオス


幹に積もった雪をかき分けて進むことも。積雪が事前にあり、かつ斜めに伸びている枝に留まらないと実現しないシチュエーションなのでこちらも上のクマゲラ同様少し珍しい絵面。虹彩の茶色もよく出ていますね。アタマの赤い部分や胸の縦斑といったオオアカゲラの特徴の中では少し地味な印象を受ける部分ですが、自分の中では同じくらい撮りたいポイントでもあります。
オオアカゲラのオス


そこから裏へ回り込んで餌探し。そうですよね、雪積もってたらクソ探しづらいですもんね。
オオアカゲラのオス


…と、オスを撮影していたらいつの間にかもう1羽の気配。おぉまたメスも来た!
オオアカゲラのメスとオス


これまたいいところで採餌を始めてくれました。
日も差してきて光量も十分ですし絶好のシチュエーション。
オオアカゲラのメス


胸の縦斑やアカゲラにはある背中のハの字の白斑がないという点、そしてメスなのでアタマは真っ黒というオオアカゲラのメスの特徴をバッチリ捉えています。オスだけでなくメスもこんな写真を撮れるなんてありがたい…。
オオアカゲラのメス


間違いなくこれまで自分が撮ったオオアカゲラのメスの写真の中では一番よく撮れたものになりました。というわけでほぼ変わり映えのない差分も載せてしまいます。
オオアカゲラのメス


雪がいち早くとけ始めた地面にはシロハラの姿も。まだいたんだ!
雨覆の白斑も確認できますしこないだのコと同個体かと思われます。
シロハラの幼鳥


遠くの高い木ではクマゲラのメスも確認できました。
証拠写真レベルですがまだまだ円山では時たま見られていたみたいです。
クマゲラのメス


前回の記事に比べ掲載枚数が大きく増えたので3月に入ったことで鳥たちの数も増えた…ように感じがちですが単にウソの写真をこれでもかと言うほど撮ったからであって、マヒワが大群で飛来していたことなどもあったりはしましたが実はそこまで増えていないんですよね。ただウソがたくさん梅林に飛んできてくれていたのを撮影できたことで久々にホクホクの満足感を得られましたし、それによって以降の野鳥観察モチベの向上に繋がったことを考えるとウソがよく見られるようになったというのは重要なできごとだったように思います。2月にも見てはいたのですが空抜けになるような高いところに1羽だけ、とかでしたし。しかしまだまだウソとアカウソをしっかり見分けられるだけの数を見てきたとは言い難いですし、今回自分の中で立てた仮説を検証するためにもこれからもたくさんのウソを注意深く観察していこうと思います。
地味ながら撮っておけてよかったなと思っているのがシメのあの一連の写真。あの水辺まで伸びていた枝のある風景はこの年の積雪によって枝が折れたことでできたもので、これはそう長く放置されていないだろうなと思っていたら案の定しばらくしてから円山へ来た時にはすでに撤去されてなくなっていました。そうした限定的なシチュエーションでの撮影ができたことはこのシーズンの円山での撮影の中でも印象深いもののひとつとなりました。
そしてやはり特筆すべきはオオアカゲラとの出遭いの多さでしょうか。こんなに見られたのになんで今までほとんど見られなかったんですかね…。新たにあの一帯を縄張りにした個体が現れたってこと?これはもう少し長い目で経過をみていく必要があるかも。逆に全然見られなかったのはクマゲラ。まあこのさらに前の年が異様に見かけただけかもしれませんが…。この年は付近で営巣もしなかったようですしね、このくらいが本来の頻度なのかも。それでも実は振り返ってみると見るだけならほぼ毎回見ていたりするのでやはり円山のポテンシャルはスゴい。そうした年ごとのビミョーな変化が楽しめる場所なので、これからも円山にはお世話になっていこうと思います。

写真 | 23:43:07 | トラックバック(0) | コメント(0)
強面は煌めきの中に
寒波だ大雪だと言ってる間にすでに2018年も一月が経ってしまいました。これで今年の1/12が過ぎてしまったということに!うーんオソロシイ。この間大寒を迎えたということもあり最高気温がマイナスの日ばかりと寒さがキビしい毎日ではありますが、冬至は大寒よりもずっと前、去年のうちに過ぎ去っているので一日一日日照時間が長くなっていってるのがうれしいですよね。もう今でもだいぶ日が長くなった気がしますもん。そうして春の足音に耳を澄ましつつ、またひとつ記事を更新していこうかなと!
今回の分は去年の2月の残り分、日付で言うと11日と12日、一週跨いで25、26日に円山などで撮影した写真になります。


ではまず11日から。
この日はまず円山のフクロウの元へ。
いてくれるかドキドキでしたが運よくいつもの木でお休み中でした。
フクロウ


ウインクっぽいのもいただきました…がなんかジジイ感がすごい。鼻の穴が見えてるからかな。
フクロウ


冬になるとこのフクロウの元へ行くのが恒例行事になりつつありましたが地味にこのシーズンでは初めての撮影。早い年なら1月には撮っているんですがそもそも年が明けてからは円山へ来ていませんでしたし、年末に一度来た時もハギマシコ探しを優先していたので気付けば2月になっていました。
フクロウ


フクロウを観察しているとハイタカの幼鳥も飛来。手前の枝に引っ張られてちょっとピン甘になってしまい証拠写真レベルですが…。この年のコはかなり褐色味が強い個体でした。
ハイタカの幼鳥


再びフクロウの観察を続けていると下の方からエゾリスがやってきているのを発見。そのままフクロウのいる木へ登り始め、ついにここまで大接近。数年前の道新にもエゾリスがフクロウのすぐそばまで来ている写真が載っていた気がしますが同じ組み合わせの写真が撮れました。活動する時間帯は異なりますが、当時の記事にはフクロウがエゾリスを襲うこともあるとの記述も。基本的にフクロウは昼間は眠くてそれどころではなく食べられてしまうことはまれかと思いますが、知ってか知らずかエゾリスはけっこう危ない状況でしたね。
フクロウとエゾリス


キョロキョロキョロ…と聞き覚えのある声がしたので辺りを見回しているとクマゲラが飛来。オスですね。
クマゲラのオス


すぐそばにメスも飛んできました。
あーすごいいい枝に留まってる。メスの写真は今まででこれが一番かも。
クマゲラのメス


周りにクマゲラが2羽という贅沢な状況でしたがメスはそのまま遠くへ、オスは高めの枝で採餌を開始するというもどかしい状況。5分以上採餌を続け、その間ずっと待ちましたが終えたと同時に森の奥へ。うーん残念。まあこれくらいの距離で撮れましたし多くを望んじゃいけないよね。
クマゲラのオス


森の奥ではヤマゲラのオスも発見。ウロともいえないような木のコブにできた小さなくぼみを物色中でした。前の年にはメスが同じようなくぼみを探っていましたし、つつくのがニガテなヤマゲラは木のこういう場所で積極的に採餌する傾向が強いようです。
ヤマゲラのオス


この後は知り合いの方のクルマに乗っけていただき石狩の防風林へ。そこでひっそりと枝に留まっているアトリを発見。前の月はずいぶんと撮らせてもらった鳥です。でも撮ります。
アトリのオス


イタヤカエデの樹液を求めてシマエナガもたくさん飛び回っていました。ただムズい。樹液を舐めているところをそれなりにでも画になるように撮るのめちゃムズいんですけど。これもあまり満足してないんで当初は掲載予定じゃなかったんですが、1枚も載せないのもアレなんでとりあえず載っけときます。
シマエナガ


ほかには水浴び直後の姿が撮れました。うんこれはいいね。いいとこ留まってるし。
シマエナガ


振り向き差分も載せちゃいます。クソかわ。
シマエナガ


帰り際にはこちらもひっそりと佇んでいるシメを発見。目先の黒色が薄いのでメスですね。
小鳥界きってのイカついカオは正面を向くとより際立ちます。
シメのメス



続いてはその次の日、12日の写真。
近所の公園へ足を運んでみるとベニヒワ数羽がシラカバの種をついばんでいるのを発見。しかし高いところにおり空抜けになるようなアングルでしか撮れなかったためしばらくやきもきしながら観察。するとカツラの方へ飛んでいったので追いかけるとちょうどいい位置で採餌中。うおー!
ベニヒワのオス


しかも撮りたかったオスが一番いいところに。いやあやっぱしキレイですね。ほかの赤い部分のある鳥とはどれとも違う赤みです。もう少しじっくり撮りたかったのですがすぐにどこかへ飛んでいってしまいました。
ベニヒワのオス



ナナカマドにはシメの姿も…って怖!だいじょぶ?なんか心ここにあらずな表情だけど…。
シメのメス


あーうんこのアングルはなかなか精悍なカオつき。このコも前日のコと同じく目先の黒色が薄いためメスなので、精悍という表現も若干デリカシーがないかもしれませんけど。
シメのメス


その大きなくちばしでナナカマドの実を爆砕。…いやいや!他の鳥とは違ってまたずいぶんインパクトのある食べ方だなあ!シメには蝋嘴鳥、豆回しという異名もあり、前者はろうそくのようなピンクっぽい白色のくちばしからきており、後者はクチの中で木の実をコロコロと回し、割りやすいところを探して割って食べる習性からきています。2つ上の写真が豆…というか実を回しているところ、そしてこちらがまさに実を割っている瞬間ということですね。ちなみに英名のHawfinchは太く頑丈なくちばしを持つアトリ科という意味で、学名のCoccothraustes coccothraustesはギリシア語で穀物を粉砕するものの意であるとか。まさに名は体を表す、ですね。その太いくちばしでほかの鳥が食べない多少硬い実でもこうやって砕いて食べてるのかも。
シメのメス


お次は25日に撮った写真。この日は何をトチ狂ったのか地下鉄とバスを乗り継ぎ常盤方面へ。着いてからしばらくは天気も悪く、鳥の気配もほとんどなくオオアカゲラのオスがいたのみ。グエー。
オオアカゲラのオス


大した収穫もなく真駒内へ戻ってくると、イタヤカエデの周りを飛び回るシマエナガを発見。
天気も出発時に比べるとかなり晴れ間が覗いてきました。
シマエナガ


シマエナガの由来になっている柄の長さ、もとい尾羽の長さがよくわかります。
カラダと同じくらいありそう。
シマエナガ


そのすぐ近くにはシメの姿も。こちらもイタヤカエデの種を夢中で食べており、かなり近付かせてくれます。この条件下ならもしや…と本腰を入れてシメの撮影に移行することに。
シメのメス


上手く背景にイタヤカエデの種を入れて撮影。
おぉーやっぱムチャキレイ。種が黄金色のボケになってなんとも幻想的。
シメのメス


カエデの種がシチュエーション次第ではキレイに写るというのは以前円山で同じくシメがカエデの仲間の木に来ていたところを撮った時に知った知識。大きく食べにくいためかカエデの種を食べてるところを見たことがあるのはシメくらいですが、カエデの種を入れる構図は積極的に狙いたい場面のひとつです。
シメのメス


あーブサイク。急にブサイク。ちょいちょい間の抜けた表情になりますね…。
シメのメス


別の枝に留まって再び採餌。打って変わってキリリと締まったカオつきに。
シメのメス


振り向いた瞬間を構図を変えて。どちらも手前の種がキレイ。
シメのメス


次に留まった枝は画面に占める種の割合が多く華やか。
シメそのものもちょっともふっとなっててかわいい。
シメのメス


シメという名は響きから何が由来となっているのかピンときませんが、シー、と聞こえる鳴き声と鳥を表す接尾語の「メ」からきているのだとか。学名や英名とはまた違った方向性のシンプルさ。いやでも言うほどシーって鳴く?チッ、チッって鳴いてるイメージしかないけど…。地鳴きはそんなんだけどさえずりはシーって鳴くのかな。地鳴きを聞く場面がほとんどだし、自分ならチメって名付けちゃいそう。でも赤ちゃんならチメって言ってるよね。赤ちゃんがシメ見て「チメ!」って言ってたらその赤ちゃん二度見すると思うけど。あと親は間違いなく野鳥観察者。
シメのメス


正面寄りになると途端にコワいカオに。くわえてるカエデの種の一部である翼果がくちばしからハミ出ていますがまるで葉巻をくわえてるようにも見えてきませんか。このコも女の子なんですけどね。
シメのメス


しばらく経った頃に再びシマエナガが飛んできました。…が、すでに空は曇り始め雪もチラつく空模様に。正午を回ってもいたのでここで切り上げることにしました。
シマエナガ



最後は翌26日に円山へ行った時の写真です。
散策を開始してしばらく、目の前をそこそこ大きい鳥が横切ったのですぐさまカメラを構えて撮影すると…。…!?えぇっ!?シ…シロハラ!?こんな季節に!?目を疑いましたが間違いなくシロハラ。確かに秋から冬にかけて雪がそこそこ積もっているのに渡っていないシロハラがいた話は過去に聞いたことがありますが、冬から春にかけてこんなにも早く渡ってくる個体がいようとは。まだ2月ですよ!?雨覆先端に白色部があることから前の年生まれの第一回冬羽の個体のようです。初めての春の渡りで暖かくなるのが嬉しくていてもたってもいられなかったのかな。
シロハラの幼鳥


シマリスも冬眠から覚め地上に出てきていました。
おーどんどん春っぽい顔ぶれが増えていく。徐々に季節が進んでいるのが目に見えてわかりますね。
シマリス


クマゲラのメスも発見できましたが曇天かつ降雪、さらには高いところとあまりいい写真は撮れず。
まあでも!確認できただけでも十分な成果といえるし!出遭えただけでも!
クマゲラのメス


それから森の中を歩き回るも鳥の気配が全然なく、天気も悪いしもう帰ろうかな…と思っていたところでオオアカゲラが飛来。しかもオス!
オオアカゲラのオス


小さな木のうろをゴソゴソ物色しているかと思えばクルミを取り出す一場面も。でもオオアカゲラはクルミは食べないのでこの後すぐに捨てていました。エゾリスが秋に隠してたのかな。
オオアカゲラのオス


オオアカゲラを円山で見るのは2年ぶり。前の年は全く見なかったんですよね。留鳥なのに一度も見ないままで少し不安だったのですが、またこうして円山で見られたのでちょっと安心。
オオアカゲラのオス


背景がよく抜け、目にもしっかり光が入ったところも撮れました。うーんいいっすねー。なにより留まってる木が細いのがいい。オオアカゲラに限らずキツツキ類は写真を撮った時画面の大部分が木になってしまうこともしばしばで、視線の先に空間を空けられず平面的になってしまったり構図が単調になりがちなのでこういう木に留まってくれるのは嬉しい。
オオアカゲラのオス


オスはこの頭部の赤色が大きな特徴。
羽毛の生え方もアカゲラやクマゲラとは違うワイルドさでオンリーワンの魅力があります。
オオアカゲラのオス


しばらくのあいだこの周辺で採餌していたため様々な構図でオオアカゲラを撮ることができました。これだけじっくりとオオアカゲラ撮影に時間を費やせたのは夏の真駒内以来ですし冬は初めてかも。諦めず帰らなくてよかった…。
オオアカゲラのオス


毎年そうなのですが厳冬期の2月は鳥の姿が少なく、今回も4日分をまとめても40枚ほどといつもに比べてコンパクトな記事になりました。そんな中でも姿を見せてくれたクマゲラやオオアカゲラなどのキツツキ類やフクロウ、シマエナガといった留鳥たちは本当にありがたい存在ですね。クマゲラもオオアカゲラも細い枝に留まってくれたし。
防風林でのシマエナガ撮影は木から出る樹液を舐めるというシチュエーション上背中を向かれがちですし、意識して撮らないと画面のほとんどが木になってしまうというキツツキ類の撮影時と同じ問題に悩まされた上ここは動き回れる範囲も限られていたため構図も大きく変えられない、と苦戦を強いられました。曇ってたし。致命的だったのはメモリーカードが絶不調だったことですかね。今回使ってたのは撮った写真が記録されていないことがあるという欠陥品ともいえるシロモノで、推定50枚ほどの写真は闇に消えました。その中にイカした写真があったかもしれないのにね。
曇天での撮影がほとんどだった中、一時の晴れ間にカエデの種とシメの組み合わせが撮れたことはこの記事の中でも印象深いできごとだったように思います。自分が撮ったシメの写真の中では一番なんじゃないかな。普段カメラを向けることが少ないイメージのシメですが、野鳥の少ない時期こそしっかりと時間をかけて魅力的な瞬間を狙っていきたいですね。あとはベニヒワのオスをちゃんと撮っておけたのが収穫かな。さー次回からは3月分!急げ急げ!

写真 | 18:27:06 | トラックバック(0) | コメント(0)
淡色の変わりもの
よっしゃあけましておめでとうございます今年もよろしくお願いします!一ヶ月以上間が空いてしまいましたがまたぼちぼち更新していきますよ!ていうか12月はあれやこれやと地味~に師走状態が続いてたり、年始もしばらくは年賀状作りに追われてたりとなかなか記事作成の時間が取れていませんでした申し訳ありません。前回冒頭では雪がすごい降ったねとか一回とけてねとか書いてますがもうそんな季節やレベルじゃないし。この時期にあ~全部とけないかな~とか言ってたらちょっとアホみたいだしね。あっという間に根雪になりましたとさ。
そんな中更新するのはこちらも冬の写真!でも去年の2月!ヤバい追いついちゃう!4日と5日に真駒内エリアで撮った写真です!


あいにくの雪模様の中ウワサのあった鳥を求めて公園へ。それらしきナナカマドと隠れ場所の針葉樹がセットになったところがあったのでしばらく待ってみると針葉樹から1羽の鳥が飛び出してきました。おっ?おおっ!?
挑戦者が現れました


いた!ハチジョウツグミ!ツグミとは異なるおなかの橙色の斑がなんともキレイ。
ハチジョウツグミ


羽も全体的に淡色なのがハチジョウツグミの特徴。あっ、ここではフツーに淡色は「たんしょく」ですがこの記事の題字は「あわいろ」読みでお願いします。
ハチジョウツグミ


出てくる時はだいたいナナカマドを食べるときですが時々は雪も食べていました。
なんか味クドそうだしね。
ハチジョウツグミ


もう2月ということもあり残っている味はどれもシナッシナのものばかり。
ただ逆にこういうヤツのほうが熟しててうまかったりするんですよね。クドそうだけど。
ハチジョウツグミ


シナッシナの実を食べる瞬間。脚の感じがちょっとカッコイイ。
ハチジョウツグミ


あいにくの雪模様、なんて上では書いてますが前後に丸ボケで入る雪の粒は画の雰囲気を効果的に高めてくれています。これはこれで好きですしむしろこのシチュエーションを狙う方も多くいるのは承知していますが自分はなるべく晴れてる時に撮りたい派なんでね…。一時の雪で棚ぼた的に撮れたらな、というのは都合が良すぎでしょうか。
ハチジョウツグミ


このコはもふもふ感がスゴかったのも印象的でした。寒さに対応するために羽毛に空気を入れて暖を取っているため、その分丸っこくなっているのが理由の一つと思われます。冬場のすずめがほかの季節の時と比べてやたらもふもふになって「ふくらすずめ」と呼ばれているのと同じですね。
ハチジョウツグミ


そのもふみと雪ボケ、ナナカマドの赤色が揃ったこの一枚はなかなかいい感じの1枚に。
ナナカマドの位置がとりわけ絶妙。
ハチジョウツグミ


撮影中は雪が一時的に強くなる時も。これくらいの勢いだとピントも合わせづらくなるのがね。
ハチジョウツグミ


基本は針葉樹の中で過ごしており採餌のときだけ出てきて満足するとまた木の中へ、がルーチンとなっているようす。ツグミ類の典型的な行動パターンですね。針葉樹の中へ入られると隠れ場所になってるだけあってどこにいるのかわからなくなるのですが時にはバッチリ見えてたりも。あ…あの隠れるならもうちょい奥に行ったほうが…。
ハチジョウツグミ


ハチジョウツグミもとりあえず撮れたしちょっと公園を軽く一周りしていると、いかにもいそうな針葉樹があったのでちょっと注意深く調べてみると…ああぁ!やっぱいる!キクイタダキだ!
キクイタダキのオス


キクイタダキを撮るのは約2年ぶりとかなり久々。しかもその時撮った写真はピンボケの1枚のみだったのでもう実質初遭遇みたいなもの。まぁどこかで見れるでしょ、なんて思いつつ全然縁のなかった鳥なんでクソ嬉しい。
キクイタダキのオス


そういうわけでテンション上がり気味で必死に追いかけていました…がまーすばしこい。シマエナガ並にじっとしていません。かつ針葉樹の中ということでいい位置になかなか来ない、そしてさらに暗い場所のためシャッタースピードも上がらないという難易度の高さ。こうやってあらためてキクイタダキを撮影する際によくある状況を考えてみるといかに大変かがわかりますね。
キクイタダキのオス


これなんか視線も割とこちら側向いてますし背景もほどよく抜けてくれてるんでいい感じかなと。
この日のキクイタダキ写真では一番かな。
キクイタダキのオス


ちなみにこのコはオス。名前の由来にもなっている黄色い頭央線の中に橙色が入っているのがオスです。上の2枚目のほうが線の終わり際がけっこう橙色になっててわかりやすいかな。
キクイタダキのオス


シャッタースピードを稼いで明るくするためテレコンを外しての撮影だったのでその分レンズが短くなっていましたが、向こうは採餌に夢中でにんげんに対してあまり警戒心がなかったのが唯一の救いですかね。これですごい用心深い鳥だったりしたら撮影難度がハネ上がっていました。
キクイタダキのオス


最後にバタついているところを。ずっとこの木にいたわけではなく2羽のヒガラとの混群で入ってきて、しばらくするとどこかへ飛んでいってしまいました。それでも十分撮れたほう…だよね。うん。
キクイタダキのオス


雪も止んで日差しも出てきたのでハチジョウツグミのところへ戻ってみるとまた出てきてくれていました。喉元の黒斑が印象的。
ハチジョウツグミ


ほぼ真正面から。気をつけしてるみたい。バックもよく抜けてる。
ハチジョウツグミ


日の当たるところにもやってきてくれました。胸の橙色の斑がより鮮やかに写っています。
ハチジョウツグミ


再び実をくわえた瞬間。どうせならこれくらい丸みを帯びててほしいところ。
ハチジョウツグミ


こちらも雪を食べているところをもう1枚。
上のはただくちばしに雪が付いてるだけにも見えましたが…これは食べてるってわかるよね。
ハチジョウツグミ


じつと実を見る。あぁその房またシナッシナのばっかっすね…。
ハチジョウツグミ


完全な順光、しかもいい枝ぶりのところに留まってくれました。
ただやっぱりどっかにナナカマドの赤がないと画が寂しい気も。
ハチジョウツグミ


奥の針葉樹を背景に。針葉樹の緑は深緑で緑色の中でもかなり暗い。なのでハチジョウツグミがバリバリに引き立ちます。特におなかの白色。ただ急にこういうシチュエーションを撮る場合露出をミスりやすいんですよね。これもかなりギリギリでした。
ハチジョウツグミ


採餌のために飛んでくる木は枝があちこち煩雑に伸びているため直接の枝被りはなくとも背景が少し煩わしいことも。まーでもそこまで贅沢は言ってられないよね。
ハチジョウツグミ


おおっ、でもそこはかなりいい場所!背景もそこまでうるさくない!
ハチジョウツグミ


からの実をはむっ。うおーしかもなかなかの丸みの実!
それ以上にこの…ヤバくないですか。ハチジョウツグミのもっちり感。ワチャクソかわいい。
ハチジョウツグミ


地面とほぼ平行に伸びる枝にも留まりました。
ありがとうございます。ありがとうございます。
ハチジョウツグミ


今度は実を飲み込む瞬間。ついついくわえたところを狙いがちですがたまにはこういう場面も。
ハチジョウツグミ


こうしてしばしば丸っこくなってるのは気温が低いということのほかに、このコが前の年に生まれたばかりの若い個体であまり警戒心がないということも関係ありそう。
ハチジョウツグミ


羽衣の状態で言うなら第一回冬羽…だと思うんですよね。ハチジョウツグミやツグミは同時期に様々なバリエーションの羽衣が見られ、これらは少し前までは単に個体差の範疇とされてきましたが最近は雌雄や年齢の差であったりすることがわかっています。
ハチジョウツグミ


その点については国内よりも国外の図鑑のほうが詳しく書かれており、特にイギリス人のMark Brazilさんが日本を含めた韓国や台湾、中国とロシアの東部といった東アジアの野鳥について著した「Birds of East Asia」にはツグミとハチジョウツグミが亜種としてではなく別種として載っています。さらにどちらも第一回冬羽と成鳥の違いまでもが書かれているという充実っぷり。そちらを参考にした上で第一回冬羽という結論に至りました。あとこの斑の鮮やかさはたぶんオス…ですね。
ハチジョウツグミ


かなり抜けのいいところに出てきてくれました。背景のボケ加減ではこれがこの日一番かな。
ハチジョウツグミ


朝から比べると太陽の位置もだんだんと順光寄りになり、鮮やかに写せる機会も増えてきました。
あーまたもふもふ。かわいい。
ハチジョウツグミ


そういえばハチジョウツグミの名の由来ですが、日本で初めて捕獲されたのが八丈島だったから…とかなんとか。主な越冬地が中国北部であることを考えると、日本海側ではなく太平洋側の島というのは少し意外ですね。ただこちらは八丈島ではなく函館という説もあるようなのであまりハッキリはしていません。函館説の方は初記録、とあるので初捕獲なのか初観測なのかというビミョーなニュアンスの違いからこのように2つ存在することも推察されますが、これ以上の情報はネットの検索だけでは出てこないので白黒付けるのはムズかしそうです。大学の卒論とかで調べるには割ともってこいのテーマなんじゃないですか?どうですか大学生のみなさん。あと鳥類学者さん。
ハチジョウツグミ


ハチジョウツグミがツグミに対してあまり観察の頻度が高くないのもそれが理由で、越冬地が日本ではなく中国北部であるため少数しか飛来しないんですよね。ツグミとハチジョウツグミとの繁殖地はそれぞれツグミがロシア極東部北緯65~70°、ハチジョウツグミがロシア極東部60~65°と被っておらず、越冬地もハチジョウツグミが中国北部なのに対してツグミが日本や中国、台湾、ミャンマー北部と少し南寄り。つまりツグミの渡りはハチジョウツグミの繁殖地、越冬地を飛び越すようなルートを辿り、その過程で少数のハチジョウツグミが群れに混じって日本へ、ということ…なのかな。うーん面白い。
ハチジョウツグミ


この時点ですでに日没近くなっていたので以下がこの日最後のハチジョウツグミ写真。
振り返りからの…
ハチジョウツグミ


ナナカマドの房をしっかり収める構図。
ハチジョウツグミ


そして実をくわえた瞬間で終了。たっぷりとハチジョウツグミの姿を拝めた一日でした。
ハチジョウツグミ



お次は5日に撮った写真。前日にキクイタダキを発見したため、また同じ場所に飛んでこないものかと狙いをキクイタダキに変更し再度真駒内の公園へ行ってきました。
するとカツラの木にマヒワの小群を発見。こちらはメス。
マヒワのメス


そしてオス。なんか上のメスとそっくりな体勢。
マヒワのオス


採餌に夢中なようすでしたがカオを上げた一瞬を。うーかわいい。バックのボケ加減も文句ナシ。
マヒワのオス


群れの多くは木の高いところにおり、なかなか満足のいく場所まで降りてきてはくれませんでしたがそれでも何度かはいい感じの高さにきてくれました。マヒワの他にもベニヒワが数羽いたんですがそちらはずっと高いところ。うーん残念。
マヒワのオス


マヒワと言えばスギやヒノキ、ハンノキの種を好むイメージでしたがカツラにもちゃんと飛んでくるんですね。たぶんカツラに留まってるのは見るのも初めてかも。まあ来ないこたぁないとは思ってましたがたぶん優先順位的にはカツラは下のほうだと思います。ベニヒワもやっぱりカツラよりはシラカバなんじゃないかなと。
マヒワのオス


その後本腰を入れてキクイタダキを待っているとやはりヒガラの群れとともに飛来。
ただ全然いいところにいない。基本奥の方。
キクイタダキのオス


やってきていた時間も短めで撮れたのはこの2枚のみという結果に。
ま…まあ完全にスカを食らうよりはいいし…。
キクイタダキのオス


なのでちょっとハチジョウツグミの様子を見に行ったりも。おーいるいる。
でも前日に死ぬほど撮ったのでこの日は存在を確認する程度に留めておきました。
ハチジョウツグミ


なので早々に午前中で切り上げ帰ってくると…家の近所の公園にまた鳥の小群を発見。
おぉおハギマシコ!?また来てるやん!
ハギマシコのメス


とっくにカメラはレンズも外してバッグにしまっていましたが慌てて再セット。
再びハギマシコの撮影に臨みます。
ハギマシコのオス


すでに2月になっていましたしもうハギマシコもおしまいかな…なんて思ってたんですがまだ10羽前後の群れでカツラに来ていました。確かに種はまだたくさん残ってる感じだったけど…ずいぶん長いこといるね。
ハギマシコのオス


まあちゃんと整理して考えてみると月は変わったとはいえ前回見たときから一週間しか経ってないしいてもおかしくはないんですけどね。ただよく見てみると早くも羽の摩耗が始まってるようなコも。
ハギマシコのメス


このコもちょっと胸のあたりが毛羽立ってるように見えます。イメージ的にはもっと春先、3月や4月頃から摩耗が始まってる印象でしたがこんなに早いの?そう見えるだけ?
ハギマシコのオス


あっこのコはそうでもないね。
胸のグラデーションもキレイですが前後のカツラのボケも負けず劣らずのキレイさ。
ハギマシコのオス


こっちのメスもそこまで摩耗してる感じはありません。
やっぱり本格的に摩耗してくるのはもうちょい先なのかな。
ハギマシコのメス


…ってえぇ!?いや黒いな!カオ!だいぶ摩耗してません?角度の問題?
黒鉄色とでも形容すべきメタルでブラックな色合い。やたらキレイっすね…。
ハギマシコのオス


タテの構図でも。
ふ…ふつくしい…。
ハギマシコのオス


こちらのオスも摩耗が進んでいます。上のコより萩色の斑が少し濃いめですね。
ハギマシコのオス


そんなオスとは対照的な、やさしい色合いのメス。
ほんのりと入った萩色からは上品さを感じます。これぞ和の配色。
ハギマシコのメス


この日も雪上での採餌を観察できました。
ここへ飛来してきて少なくとも10日は経っているので食べこぼした種もより目立ってきた印象。
ハギマシコのオス


上の写真の直後。クチいっぱいに種をくわえています。
ハギマシコのオス


そしてもふっ。うわあぁ~かわいい~。
ハギマシコのオス


黒みの強いオス。目元がギリ日なた。
ハギマシコのオス


こちらはなかなかのもふみ。かわいい。
ハギマシコのオス


目の前に1羽だけしかいないのならそのコに集中できるのですが、何羽もいるとどのコを撮ればいいか迷います。これって野鳥観察あるあるになりませんか。
ハギマシコのオス


種を求めてさかんに移動。足元の雪も勢いよく舞い上がっています。
摩耗が進んでいるというのもあるのでしょうが正面から見ると特に黒っぽく見える気が。
ハギマシコのオス


このコは上の写真のコと同個体ですが横顔ではそこまで黒さを感じません。
やはりアングルによってだいぶ見え方も変わってくるみたい。
ハギマシコのオス


雪のないところにも降り立ちました。溢れ出る太平洋側感。
ハギマシコのメス


前回撮っておけなかった雪上採餌時の群れを収めてもおけました。ついつい近寄って撮っちゃうので…。この光景をこうして載せればどのコを撮ればいいのか迷うというのもよりお分かりになるかなと。ていうかオスばっかですね。
ハギマシコの群れ


日が暮れ始めてハギマシコも黄金色に染まり始めました。
この間は昼で撮影をやめちゃっていたので初めてのシチュエーション。
ハギマシコのオス


夕日を浴びるハギマシコもまたキレイ。この時期はまだまだ一日ずっと晴れという日は少ないのでそんな日にハギマシコをまた撮れてよかった。
ハギマシコのオス


採餌をやめて木のクイに留まったりも。またいいところにいますね。
ハギマシコのメス


すぐ下にはもう1羽オスの姿が。カオに小枝が被るのもどうにか回避。
ハギマシコのオスとメス


そしてまた採餌を再開。ウソやシメといった小型の冬鳥と同じく、ハギマシコも一日のほとんどを採餌に充てているようです。
ハギマシコのオス


おぉっいい感じにもふもふ。この日樹上にいるところを撮った写真の中では一番のもふみ。
ハギマシコのオス


ほぼ空抜けの写真も。まあ晴れてますしバリエーションのひとつとして。
ハギマシコのオス


種をたくさんクチの中に含んでいるのかなんだかほっぺがふっくらしてます。はいまたかわいい。
ハギマシコのオス


こうしてまたどっぷりとハギマシコ撮影に夢中になっていたのですが、この数分後にハイタカが突如ハギマシコの群れに襲いかかり一斉にどこかへ飛び去ってしまいました。ちょうどいい切り上げ時にもなったのでこれにて撮影は終了。犠牲となったコはいなかったようで、ハイタカはそのままターンし少し離れたマンションの上のアンテナへ一度留まり、そのまま遠くへ飛んでいきました。ちなみにそのマンションの一室は友人の家でもあるという割とどうでもいい情報。ていうか稀な例だとは思うけどウチの近くってハイタカまで飛んでくるのかよ…すげーな…。
ハギマシコのオス


ざっくり分けると前半はハチジョウツグミ、後半はハギマシコといった構成の記事となったわけですが振り返ってみると2月にしてはいやに濃厚な2日間でした。ハチジョウツグミは成鳥ではなく第一回冬羽の個体でしたが、成鳥の方はこれまでに何度か見ていますしこの羽衣のハチジョウツグミをこれだけしっかりと観察、撮影できたのは初めてだったので嬉しい機会となりました。
成鳥の特徴について上では述べていませんでしたが、羽衣はもっとこげ茶色で見た目も割と違うので判別はツグミ類の中ではけっこうカンタンです。成鳥がどんな感じかは2つ前の記事にちょうど写真があるのでそちらを参照していただければと思います…とは言っても過去の記事を遡って探すのも手間なんでここからも見られるようにしておきますね。色合いが濃ければ成鳥、薄ければ第一回冬羽という認識で間違いないかなと。
Birds of East Asia以外にもハチジョウツグミの年齢についてキチンと掲載されてるものはないかと調べたらBIRDERの2015年2月号にどうもそれっぽいのが載ってる、とのことだったのでバックナンバーを取り寄せて読んでみたりもしました。しかしこちらは第一回冬羽の記述がなくてちょっと残念。ただ成鳥として載っていたのは色の濃い個体だったのでより確信を持つことはできました。
昨シーズンはハチジョウツグミが割合多く見られた年でもあったようですね。すでに記事にして載っけていますが自分も11月に別個体を見ていますし、把握しているだけでも7箇所、9個体が発見されていたようです。そのうち成鳥は3個体なのでツグミの群れに混じって日本に来てしまううっかりさんはやはり若い個体が多いのかもしれません。
そのハチジョウツグミの撮影の中で見つけたキクイタダキに関しては撮影のムズかしさを痛感しました。やっかいな要素てんこ盛りじゃないっすか…。ただ初めて聞いた鳴き声はよく混群を成すどのカラ類とも違う特徴的なものだったので、これからキクイタダキを探す際に大きな手がかりになる気がしました。飛んでくる場所も一箇所わかりましたし。
ハギマシコはこれ以降は撮影していませんが、2月16日まで飛来しているのを確認できました。2週間以上なのでそこそこ長期間滞在していたことに。今年はどうっすかね…うーんたぶん来なさそう。そこまで大きな期待をせず、またカツラの木をチェックしていこうと思います。あと更新頑張ります。

写真 | 22:22:26 | トラックバック(0) | コメント(0)
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