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鳶水雲

里のひと:鳶水雲
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描いた絵や撮った写真を置いて
おいたり、思ったことを長々と
述べたいときに記事が増える
ところです。

Twitterもやっております。pixivIDは1540411。
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冬鳥大爆発・北
雪解け間もない頃はただの枯野だった場所にもふきのとうやつくしが顔を出し、どんどん春らしくなってきましたね!桜前線もどえらい早さで北上し、うちの近くの桜もついにパラパラと咲き始めました。まだ4月も半ばなんですけど…?逆にこれ桜絡みの野鳥を撮るチャンスがなくなってしまうのではという不安もありますが、そうした例年にはない変化が思いもよらない出遭いに繋がるかもしれませんしね!4月に入ってからは春の渡りの楽しさに浸りまくりでめちゃめちゃおもろい。どっさり鳥が溜まってる日もあればまったく想定していない場所で意外な鳥との出遭いもあったりで毎週たくさんシャッターを切ってます。 これだから野鳥観察はやめられない!よーし更新!

今回更新分は2021年の1月16日に撮った写真!少しずつ運転の感覚も思い出してきたしと早速クルマを活用し冬の北側エリアへ行ってきました!というわけで今回の題名は「冬鳥大爆発・北」!仮題としていた前回分の記事名は「冬鳥大爆発・南」となります!


現地へ到着すると夏場は海岸草原だったところが一面の海岸雪原に。そんなだだっ広い雪原の中を歩き小さな鳥の姿を探していると、数十メートル先にぽつんと鳥っぽいシルエット。いた…!いたいた!シラガホオジロだ!
シラガホオジロのオス


少し前からシラガホオジロのウワサが流れ始めていたのでたぶんここかな…とハッキリとした確証はありませんでしたが無事に出遭えました。今までは冬場にこんな環境へ足を運べなかったですしモチロン初見です。
シラガホオジロのオス


からの頭かき。うおおめちゃリラックスしとる。
シラガホオジロのオス


シラガホオジロというと道南…や道東のイメージがあったため縁のない野鳥だなあと思っていたのでめちゃくちゃ嬉しい。道央でも見られることがあるんですね。
シラガホオジロのオス


ここおにぎりフォルム。かわいい。
シラガホオジロのオス


じっと穂を見て…
シラガホオジロのオス


もぐもぐ採餌。食べているのはハマニンニクの小穂。名前にニンニクとありますがイネ科です。
シラガホオジロのオス


色味から見てオスなのは確定、そして別に撮った背中を向けた写真では尾羽が摩耗していたので第一回冬羽であると思われます。でももう1月でしたしほとんど成鳥と遜色ありませんね。
シラガホオジロのオス


重みで茎がしなってます。日本産ホオジロ類で最大だしね。先っちょにいるしね。
シラガホオジロのオス


環境や模様は違えど、くちばしなど形態は確かにホオジロ科。自分の中でのホオジロ科はアオジやホオアカといった夏鳥のイメージなのでそういうイミでもこの画はちょっと新鮮。
シラガホオジロのオス


尾羽は体に対してかなり長め。ここはホオジロやミヤマホオジロと同じですね。
シラガホオジロのオス


今度はしならず穂に留まって採餌。しっかりした茎のものならシラガホオジロが乗っても大丈夫。
シラガホオジロのオス


ホオジロ科は基本種子食なのでハマニンニクを食べるのも納得なんですが小穂は丸呑みにしてる…ってことでいいんですかね。いや同じ種子食のシメやウソだとナナカマドの周りの赤い実はいらなくて中のタネだけ食べてるんですがそういうのとは別なのかなと。
シラガホオジロのオス


ていうかこの画だけ見るとスズメが稲穂に乗ってるだけに見えるひとも多そう。
パッと見ただの稲だし。茶色い鳥だし。
シラガホオジロのオス


下に降りてきました。いやまるまるのころころなんですが。かわいい。
シラガホオジロのオス


そして落ちてる小穂を食う。…ってそれまた食うんかい。
シラガホオジロのオス


また別の穂に乗り地面スレスレまでしならせて食べ始めました。あの…また食べこぼしてますよ!
シラガホオジロのオス


こうしてちょいちょい食べ残しを落としてるんで全部食べてるものなのかなと。丸呑みなのかなと。見るとけっこうもしゃもしゃしてるんでシンプルに丸呑みではなさそうですね。何度も咀嚼して柔らかくして食べてる過程で食べこぼすのであって決していらない部分を落としてるわけではない、と。
シラガホオジロのオス


再びじっと穂を見る。またまるまるのころころでかわいかったのでアップ気味に。
シラガホオジロのオス


採餌に夢中だったので警戒心はほとんどなく、驚かせないようゆっくり近付きさえすればかなりの至近距離からでも撮らせてもらえました。冬鳥あるあるですね。
シラガホオジロのオス


ちなみにこの辺はもう完全に雪原に寝そべってほふく姿勢で撮ってます。
上も重ね着ですし下も重ね履きで一番外側はスキーウェアなので全然へっちゃら。
シラガホオジロのオス


このアングルだとアタマの白い羽毛もわかりやすい。ここと同じくらいほっぺの白い羽毛も特徴的ですよね。ほっぺが別に白くない種類も多い中、これぞホオジロといった感じ。立派な白いひげにも見えてなんだか昔の日本の偉い軍人みたい。
シラガホオジロのオス


背中側も見せてくれましたが背中や羽の色合いはもうほとんどスズメ…ですね。ここだけ見せられてスズメです、って言われてもほとんどのひとは納得しそう。まあ実はホオジロ科ってほとんどこんな感じだったりするんですけど。
シラガホオジロのオス


たっぷりシラガホオジロの撮影を楽しんだ後、少し戻ると…。
う…うおーーこっちはユキホオジロですやん!
ユキホオジロのメス


シロヨモギを食べていました。こちらも海岸にやってくる冬鳥たちの貴重な食べ物です。
ユキホオジロのメス


しかもそばにはもう1羽。全部で2羽いる!
ユキホオジロのオス


シロヨモギ以上に好物と思われるのはやはりハマニンニク。こちらももしゃもしゃ採餌中でした。
ユキホオジロのオス


いや見てるな!めちゃめちゃ落ちてるの食べたそうに見てるな!
ユキホオジロのオス


おぉ来た来た…ってもふもふなんですが。かわいすぎなんですが。
ユキホオジロのオス


ユキホオジロを見るのは2017年の春以来なんで4年ぶり。これまでは自転車が移動手段だったので初冬や初春のギリギリチャリに乗れるタイミングと飛来のタイミングが重ならないと拝めずそうした僅かなチャンスに賭けるしかなかったため、ホントに久しぶりの出遭いになりました。
ユキホオジロのオス


近年はシマエナガがブームになり広く商品展開されていますが、ユキホオジロもそれに負けないくらいの愛くるしい見てくれ。真っ白な姿はまさに北方系の野鳥といったところ。
ユキホオジロのオス


2羽いたうちメインで撮っていたのは褐色の羽毛が少ないハッキリしたコントラストのコ。こちらはオスです。別の写真では尾羽先端が摩耗しており角ばっているのが確認できたことから、第一回冬羽のオスと思われます。
ユキホオジロのオス



風が強めに吹いた時は雪の壁と小さくヘコんだ場所でしのいでいました。ここもかわいい。
ユキホオジロのオス


奥にもう1羽写っています。基本2羽はほとんど離れず行動を共にしていました。
ユキホオジロのオス


ユキホオジロを撮影し始めた時間帯からは少し陽炎が出始めていたためメラメラを気にしながらの撮影に。ピントが来てればちゃんと解像しますし春や夏に比べればだいぶマシ…ですが早朝や夕方以外の時間帯で地面にいる鳥を撮る時はどうしても付いて回る問題です。
ユキホオジロのオス


この時もシラガホオジロ同様這いつくばってのほふく姿勢で撮影。
可能な限りユキホオジロ目線にまでアイレベルを下げ、背景もよりボケるようにしています。
ユキホオジロのオス


こちらも2羽が一緒にフレームイン。
たまにはこっちにも目を向けようと褐色味が強いコの方へピントを合わせてみました。
ユキホオジロのメスとオス


ユキホオジロは名前にホオジロと付いていますがホオジロ科ではなくツメナガホオジロ科の野鳥。なので後趾が長いのが特徴でもあります。この写真でもハマニンニクの裏から長めの爪が覗いているのがわかりますね。
ユキホオジロのオス


それに加えて脚が黒色なのもツメナガホオジロ科の特徴でもあります。ここはあまり着目されることのないポイントではありますが、ホオジロ科は肉色なので科の違いは脚の色で一目瞭然。上のシラガホオジロも脚が肉色なのでホオジロ科だとわかります。
ユキホオジロのオス


まあ雪の上でもっちり状態だと見えなくなっちゃうんですけど。でもいいよね。かわいいし。
ユキホオジロのオス


褐色味が強いコはしばらくじっとした後もふもふ状態に。あぁこれもかわいい。
ユキホオジロのメス


もっほもほの振り向き差分も。首周りもちもちすぎない?
ユキホオジロのメス


なんか触れるタイミングがなくて褐色味が強いコ~なんて言い回しをしてましたがこちらはメス。
尾羽先端がわかる写真では摩耗もほとんどなく丸みを帯びていたのでメスの成鳥と思われます。
ユキホオジロのメス


こちらも2羽とも警戒心が薄く、近付いて撮らせてもらえました。群れが大きくなると警戒心が爆上がりするので2羽という羽数は観察や撮影にちょうどよかったのかも。
ユキホオジロのオス


くちばしが黄色いのもまたかわいいですよね。こう見るとほっぺも茶色いし真っ白い体だしかわいい要素ばかりなので人気があるのも納得です。
ユキホオジロのオス


真冬の海岸、というと浜風も強く猛吹雪になることも少なくないようですが、この日は比較的穏やかで好天に恵まれました。もっと吹雪いてる日ばかりなのかと思ってたんですけど案外そうでもないんですね。
ユキホオジロのオス


今までは目撃情報があっても探しに行くことすら叶わなかった冬の北側エリアへワクワクしながら足を運ぶと、南エリアに負けず劣らずの充実した時間を過ごすことができました。クルマを買うということはモチロン決して安い買い物ではなかったのですが、こんな出遭いに恵まれたのであれば自分的にはもう十分に元が取れたと感じました。早くも。だってシラガホオジロにユキホオジロですよ!?そもそも冬の行動範囲を広げたい、というのが購入理由としては大きかったですしね。
シラガホオジロに関しては毎年のように飛来するわけでもないですし、ユキホオジロの方も基本は2月下旬~3月初旬あたりの渡りの時期に通過するだけになることのほうが多いようなので、こうして両種が揃って越冬していたのはけっこう珍しいことだったように思います。そういう点でもやはりこの年は冬鳥そのものの当たり年と言ってもいいのではないでしょうか。クルマを買うタイミングとしてもバッチリだったかもしれませんね。
それとこれまでは冬のシーズンでも下はヒートテック1枚にズボンを履いただけだったのでブルブル震えながら撮影することも多かったのですが、年明け前に知り合いの方から「その格好で寒くないの?」と言われたのがきっかけでこのシーズンから防寒について見直し、本文でも少し触れていますが下半身は上記の装備プラススキーウェアで臨んでいます。そういやよさげなのあるじゃん!みたいな。中学校のときのやつですけど。あと手袋の中にカイロ入れたりとか。いやあ全然違いますね。以前は寒さによる震えが手ブレの原因になっていたり、そもそもかじかんで思うように指が動かなかったりしたのでそのへんの悩みが一気に解消されてよかったです。

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写真 | 20:36:05 | トラックバック(0) | コメント(1)
冬鳥大爆発・南
来た!来ましたね春が!これはもう断言していいですよね!まごうことなき春です!装備もだんだん身軽になって散策もだいぶラクになり、市街地では完全に夏靴、野鳥観察へ出かけるときでもほぼ夏靴になりました。そしてついに自転車も解禁。小さな春が目に付きやすくなったり、うっすらと暖かみのある春の風を感じながら駆け抜けていく気持ちよさはやはり自転車ならではのものですね。野鳥のほうはというと早速こないだ春の渡りの最中の貴重で嬉しい出遭いがありました。大興奮のWBCも終わり、20年以上続いたサトシの旅が描かれるのも最後になり、数時間前にミライアカリも引退してしまいましたが、それでも野鳥はやってくる!渡りはもう始まってる!よっっしゃーーーー記事更新じゃーーーい!!!

今回更新分は2021年1発目!1月初旬に南エリアで撮った写真です…とここでお知らせ!
クルマ買いました!納車は2020年の年末だったのでもう車で移動もできたんですが10年以上ペーパーだったのでまだこの辺は乗ってません!


まずは1月2日に南の公園で撮った写真から。
公園に入って早々、入口近くでマヒワの群れを発見。前の年に見たときと同じ場所でしたが、数はさらに増えておりパッと見た感じ100羽くらいになってました。
マヒワのオス


その中でも手前のほうでリラックスしていた1羽に絞ることに。
足をついついしています。また面白い脚の出し方ですね…。
マヒワのオス


その奥のコもけっこうもふもふ。…ってもう別のコ撮ってるし。
数が数なだけに目移りしてしまいます。
マヒワのオス


アタマの黒みはまだ薄く、胸の縦斑が目立つことから去年生まれの第一回冬羽っぽい。
この周辺で見られるのは全体的に若い群れのようです。
マヒワのオス


休憩が終わったのかさかんに採餌を開始。
もうちょい粘ってもよかったのですが他のところも気になるので移動することに。
マヒワのオス


前回ハギマシコがいた場所に行ってみると、この日も小群で採餌に来ていました。
まあまだたっぷりタネはあるしね。
ハギマシコのオス


今回も好天に恵まれ、しかも前回よりも早い時間に撮影しただけあって光線状態は前回以上の好条件。しっかりとハギマシコの色味が出ています。
ハギマシコのオス


さらに群れが留まっていたのはより低い位置。かなり理想の条件です。
シラカバとハギマシコの組み合わせは次いつ撮れるかわからないのでありがたい。
ハギマシコのオス


マヒワ同様たくさんいて目移りする中、メスも撮っておかねばと比較的スッキリめなところにいるメスを撮影。下腹部の萩色がほんのりピンク色。ハート型にも見えるよね。
ハギマシコのメス


そして再びオスの撮影。やっぱりね、オスかメスかとなるとね。
ハギマシコのオス


ここちょっぴりもこもこでかわいい。クチの周りも食べかすだらけ。
ハギマシコのオス


一方こちらはもっちりスタイル。なんか気持ちよさそうな表情。
ハギマシコのオス


ハギマシコが飛び去った後はナナカマド地帯へ。
するとここではレンジャクの小群が。いやゼイタクすぎませんか…。
ヒレンジャクのオス


わーっと飛んできてバクバクとナナカマドを食べてわーっと戻っていく…そんな印象のレンジャクですが群れが小さいからかなんだかこの集団は若干のんびりめ。このコなんかさっきのハギマシコのようにだいぶもっちりとした体制でじっとしていました。かわいい…。
ヒレンジャクのオス


それでももちろん実は食べます。王道ながらいい瞬間。実もプリプリのやつだし。
初列風切内側に白斑が出かかっているのでほぼ成鳥のオス…かな。
ヒレンジャクのオス


こちらもなかなか立派なオス。パッと見はオス成鳥にも見えますが目の後ろに白っぽい幼羽が残っているので第一回冬羽のオスなのがわかります。
ヒレンジャクのオス


このコはどうだろ。このアングルだとオスってことしか断定できませんね。
ヒレンジャクのオス


振り向き差分も。秋の終わりに見られる第一回冬羽はもろに幼羽が残ってて判別しやすいんですけどこの頃になるともうすでに初列風切以外では年齢の判別がつかなくなっています。
ヒレンジャクのオス


ちょっぴりしなしなの実を食べていたのはメスのヒレンジャク。
喉元の黒色の境目が不明瞭、下尾筒の色が薄めなのでメスです。
ヒレンジャクのメス


先ほど枝の上でもっちりしていたコは別の枝へ。
このコは冠羽に残った白色の幼羽が特徴的です。
ヒレンジャクのオス


からの実をパクリ、
ヒレンジャクのオス


そしてごっくん。あふれる躍動感。
ヒレンジャクのオス


近くには数羽のツグミの群れも。よくよく見ると…おぉっハチジョウツグミが混じってる!
ハチジョウツグミのオス


胸も下尾筒も鮮やかなレンガ色。第一回冬羽のオスですね。
ハチジョウツグミのオス


実をくわえた瞬間も撮れました。
ていうかこんな鮮やかな第一回冬羽のオスを見るのって地味に初めてなんじゃ…。
ハチジョウツグミのオス


この日最後はまたまたもっちりしていた第一回冬羽のヒレンジャク。
なんかいたるところでもちもちしてるな…。
ヒレンジャクのオス



続いて次の日、1月3日に撮った写真。
この日は朝から曇天…だったからかはわかりませんが昨日あれだけにぎわっていた鳥たちの姿もあまり見かけられません。それでもナナカマドにはツグミの群れがやって来ており、その中にまたハチジョウツグミを見つけました。顎線が黒くハッキリ確認できるので前日のコとはまた別個体の第一回冬羽のオスっぽい。
ハチジョウツグミのオス


近くにはさらにもう1羽のハチジョウツグミが。1度に2羽も見られるとは…。
ハチジョウツグミのメス


上のコと比べると一目瞭然かとは思いますが、胸のレンガ色はかなり淡く顎線の黒色も胸まで及んでいます。この色味は典型的なメスの第一回冬羽ですね。
ハチジョウツグミのメス


ナナカマド地帯を離れ移動していると笹薮のあたりでチラチラなにかが動いているのを発見。あれは…クマゲラだ!幹の根元付近を突いていてなかなか全身を見せてくれませんでしたが、一瞬上に出てきたところをなんとか収めておけました。
クマゲラのオス



お次は正月休みも開けた1月9日に撮った写真。
この日はこれまでとは別のナナカマドにツグミたちが群れていたので様子を見ていると、近くのシラカバに留まる1羽のツグミ。…ん?んんん!?こ…こいつワキアカツグミやないか…!なんかいるっぽいというのは知ってましたが…マジでおるやん!すげー!モチロン初見!
ワキアカツグミ


しかしその後は目星をつけていたナナカマドに全然来ないので場所を移動し、少し離れたナナカマドに群れているのを発見。最初に見た群れはどうもこちらへ来ていたようで、そこにはもふもふのツグミが。羽が見えないのでなんとも言えませんが若いオス…っぽい。
ツグミのたぶんオス


こちらもまるまるのもこもこ。第一回冬羽のメス…かな。ちなみにここにワキアカツグミも混じっていましたが、留まっていた場所はまあまあ煩雑な場所だったので載せられるような写真にはならず。無念。
ツグミのメス


一晩明けた1月10日も懲りずに南の公園へ。
前日に来ていたナナカマドにはこの日もツグミの群れが来ており、そこにハチジョウツグミも混ざっていました。色味的にオスの第一回冬羽と思われますが前の週の曇天の日に撮ったオス…とはまた別っぽいですね。
ハチジョウツグミのオス


そこからまた目星をつけつつも空振りだったナナカマドが気になって群れがやってくるのを待っていると、近くのシラカバに数羽のマヒワの小群がやってきました。このコもアタマの黒色が薄いので第一回冬羽のオスと思われます。これぞレモンイエローというような色合い。
マヒワのオス


さらに少し離れたシラカバにはまた4~5羽ほどの別の群れが。え…?ベ…ベニヒワやん…。オスもいるし。おいおいこの冬はベニヒワまで来てるの!?ちょっと高い位置でしたが嬉しい出遭いでした。
ベニヒワのオス


それからしばらくナナカマドの前で待っていると、パラパラとやって来たツグミの群れ。すぐに1羽のおなかの白さに目が行き、ドキドキの中迷いなくピントを合わせ連写。き…来た…ワキアカツグミ…。正面寄りながらも脇の赤みもチラッと写ってますし、前後のナナカマドのボケもキレイ。長居はせず一瞬の出来事でしたがしっかりとその姿を収められました。撮った直後はもうめちゃくちゃな満足感。これはもう前日のリベンジができたと言っても…いいよね…。
ワキアカツグミ


軽い高揚感が残る中、今度はエゾノコリンゴのある方へ向かっている途中で枝の上にポツンと佇む鳥を発見。え…アレもハチジョウツグミなんですが…。というかこのコ、かなり色が淡い。もはや別種にすら見えます。こんな色合いのコもいるんだ…。
ハチジョウツグミのメス


…と、色の淡めなハチジョウツグミが動き出すか観察してるとエゾノコリンゴに20~30羽ほどのツグミの群れが飛来。その中にもハチジョウツグミが混ざっていました。このコも第一回冬羽のメスと思われますが、前の週に見たコとはビミョーに模様が違うのでたぶんまた別個体ですね。
ハチジョウツグミのメス


さらにその先にもハチジョウツグミ。いやなんやこのハチジョウツグミ率。こんなに見かける年もそうないような。大雨覆先端には白斑のある幼羽も見られずキレイに生え揃っていながらもオス成鳥に見られるもはやこげ茶の色濃いレンガ色ではない…のでおそらくメスの成鳥…ってことでいいかな。今気付きましたがくちばしもキレイな黄色なので成鳥なのは間違いないかなと。性別年齢問わずバリエーションが豊富なので100%断言はできませんが一番可能性が高いのはメス成鳥。
ハチジョウツグミのたぶんメス


朝一番にチェックしたナナカマドに戻ってみるとこの日最初に見たコであろうハチジョウツグミが。うーんキレイ。朝は空抜け気味でしか撮れてなかったので今度はそれなりな条件で撮れました。
ハチジョウツグミのオス


そして日が陰ったころにやって来た第一回冬羽のメスのハチジョウツグミ。見かけた場所も同じですし曇天の日に撮ったコと同個体でいいと思います。ツグミもハチジョウツグミも顕著には表れないとはいえ、このアングルだと大雨覆先端の白斑もわかりやすいですね。
ハチジョウツグミのメス



もうこれは通い詰めるしか…と成人の日の11日も南の公園で野鳥観察。
連日ずっと気になっているナナカマドの周囲にはすでにツグミの気配。
少し待っていると30羽ほどのツグミの群れがやってきました。
ツグミのたぶんオス


せっかく目の前にいるしとツグミを撮ってカメラの設定を確認。
このコはカオの色味が淡いのでメスっぽい。
ツグミのたぶんメス


…とかなんとかやってると…いるじゃん!来てるじゃん!
まだいてくれたワキアカツグミ!!このコももこもこの瞬間が撮れました。
ワキアカツグミ


さらに群れには入っていながらもどこか距離を置いてるハチジョウツグミの姿も。日光に当たって胸のレンガ色がだいぶ明るめに見えますが、顎線やくちばし、中雨覆の色味は1月3日の曇天の日に見たコにかなり近い。
ハチジョウツグミのオス


たぶん同じコ…だよね。だとすると光の当たり方でこうも色味が違って見えるのか…。
ハチジョウツグミのオス


ワキアカツグミの方はというと群れがナナカマドに来るたびにポツポツと見かけます。この時はまただいぶ手前のいいところに来てくれましたが…そこだとちょうど脇の赤色が隠れちゃう…かな…。おしい…。
ワキアカツグミ


ハチジョウツグミはもう1羽別のコが飛来。なんかめちゃめちゃいい感じに撮れてるし。
こちらは大雨覆やカオまわりの色味から前日に見たコと同じっぽい。
ハチジョウツグミのオス


このコがこのシーズンで見たハチジョウツグミの中で一番キレイなんじゃないかな。
日差しも十分で絶好のシチュエーションでした。
ハチジョウツグミのオス


それからは再びナナカマドの前でスタンバっていると、わーっと来た群れの中で手前のスッキリした目線くらいの位置に留まるワキアカツグミが目の前に。うぉぉっ…これは…!最も撮りたかった脇の赤色がバッチリ見えるアングル。そして実をくわえた瞬間。おまけに実もプリプリ。グミみたい。尾羽もピンとなってるし。う…嬉しすぎる…。サイコーの一枚ですありがとうございます。やった!!
ワキアカツグミ


大雨覆先端には白斑のある幼羽が見られるため、第一回冬羽であることがわかります。でも成鳥羽も多く割と換羽が進んでるっぽい。眉斑もバフ色っぽくないしけっこうキレイなコでした。
ワキアカツグミ


そんなワキアカツグミは国内だと迷鳥扱い。本来はスカンジナビア半島からロシアのあたりで繁殖し、ヨーロッパの中部や南部周辺で越冬する野鳥でトルコの国鳥…というと大体どのへんの鳥かというのがイメージできるでしょうか。この繁殖地と越冬地、そして日本の位置関係からいわゆるmirror image misorientation、鏡像ルートの渡りによって飛来したのではないかと考えられます。
ワキアカツグミ


しばらくするとハイタカが上空を飛んだため群れは一斉四散。そんな限られた時間の中でもこれまでで一番姿を見せてくれましたし、思った以上にその姿をカメラに収めておけました。
ワキアカツグミ



最後はお休みをもらっていた4日目、1月12日に撮った写真。
この日は10日の朝に見ていたナナカマドにツグミの群れが来ていたためそちらに向かってみると、またもハチジョウツグミが混ざっていました。
ハチジョウツグミのオス


くちばしの色味と大雨覆の換羽状態から前の日に一番キレイ、と評したコと同個体であると判別できます。日の当たり加減で胸のレンガ色の見え方がかなり変わりますね。
ハチジョウツグミのオス


かなりまるもこな瞬間。この4日間何度か撮ってきましたがこれが最もこ。
ハチジョウツグミのオス


大雨覆がよく見えるアングルで留まってくれたりも。
内側の羽半分くらいが先端に白斑のある幼羽なのがめちゃめちゃよくわかります。
ハチジョウツグミのオス


ナナカマド地帯一帯に日が差したことでハチジョウツグミもより鮮やかな色合いに。
ていうか地味にいい感じなのでは。プリプリの実くわえてるし。
ハチジョウツグミのオス


薄い雲がフィルターになったからか、日の光が直接当たらずフラットに光が回っているのもポイント高し。やなせたかし。
ハチジョウツグミのオス


背景もやさしい色合いになってくれた上、比較的スッキリ抜けたところだったのがありがたい。
ここは特にちょっと脳死で撮ると煩雑になりがちな場所でしたし…。
ハチジョウツグミのオス


所々でくちばしの色味について触れていますが、こちらのオスはまだ少し黒みが強め。対してもう1羽のオスは黒みが抜けてきて黄色みのほうが目立ち始めているのでそこで判別していました。黄色みが強いほうのオスは大雨覆の換羽も進んでいるようでしたし、くちばしの黄色みの強さは換羽の進行具合に比例しているのかも。
ハチジョウツグミのオス


ヒレンジャクも1、2羽でしたが姿が見られました。
そういやここ数日はツグミの群ればかり目立っててレンジャクの群れは控えめだったような。
ヒレンジャクのオス


いまだかつてここまでにぎやかな冬があっただろうか…。そんな冬がまさかの令和の時代に訪れました。マヒワの黄色にハギマシコの紫、ヒレンジャクの赤にハチジョウツグミのオレンジ色…と彩りもなんとも豊か。もうハッキリと冬鳥の当たり年だったと断言していいと思います。ハチジョウツグミにいたってはこの期間だけでおそらくですが7個体ですからね。もう過去最多の数ですよ。おかげで様々な羽衣が観察でき、貴重なデータが蓄積できました。さらにプラスでワキアカツグミというサプライズ。前の年のノドアカツグミに続き、まさか2年連続で珍ツグミが観察できてしまうとは…。どうやらこの年は道内の複数箇所で発見報告があり、把握しているだけでも4個体が観察されています。なんだかノハラツグミと同じように観察記録が増えてきそうな兆候が見えますが、はてさてどうなることやら。
…さてホントはもうちょい長くなる予定でしたが場所もガラリと変わるのでここで分割!一区切り!次回分と併せての大爆発、だったので今回の題名は仮題です!ほとんど変わりませんが次回更新時にこちらの記事名も改めて変更いたしますので!

写真 | 23:15:18 | トラックバック(0) | コメント(1)
豊かな冬の訪れの予感
あれ?春?冬はもっと長く続くものと思っていたらいつの間にかプラス気温の日が増え始め、徐々にではありますが春の足音が聞こえ始めてきました。雪も解けてきてるし。日も長くなってきてるし。今日も10度超えたみたいだし。こないだ橋の上から見えた景色は完全に初春のそれ。もう空も春の空でしたもん。だってもう2月の末なんですもんね。ということは実はもう3月がすぐそこまで来ているんです!え…?というか明日はもう3月?…ウソやろ?もうそんな季節?2月の次は3月…で…いいんだよね…?光陰矢の如しすぎる。思ってたよりも早く春が来て若干アタマがおかしくなりそうですが嬉しい!来たる春に備えて更新します!

今回更新分は2020年10月後半から一気に年末までの分!
半分くらいは10月の渡りの延長分となります。

というわけでまずは10月24日に撮った写真。
そろそろ本格的に鳥の姿がなくなってくる時期で実際公園内も閑散としてきていましたが、普段はあまり鳥を見かけない場所でチラチラ感じる鳥の気配。あっアオジだ!思ったより日が差した場所に出てきて露出オーバー気味になっちゃいましたがギリ掲載許容範囲…かな…。
アオジのメス


さらにアオジと行動を共にするもう1羽の鳥が。おぉっこっちはカシラダカ!
カシラダカ


カシラダカは主に秋に日本を通過する鳥ですが、近年は個体数の減少が著しく2016年には絶滅危惧Ⅱ類に指定されました。実際自分も年々見る機会が減っており、以前は群れで見られたものがここ数年は秋に1羽見られるかどうかというほどになってしまいその減りようを肌で感じていたところ。そういうわけで貴重で嬉しい出遭いとなりました。
カシラダカ


木々の中をせわしなく移動していたためシャッターチャンスがそう多くない中、秋色を背景に若干モフみのある瞬間が撮れました。いやコレけっこういい感じなのでは。もしかすると過去イチのカシラダカ写真かも。
カシラダカ


さらに紅葉の隙間から。うーんバックがめちゃめちゃキレイ。
画のフォトジェニック度はこっちが上かな。
カシラダカ


アオジもヒバの中からカオを覗かせたところをもう一枚。
こちらももこもこ感がかわいい。今度は適正露出ですね。
アオジのメス


などとアオジとカシラダカを撮っていると、いつの間にかアトリも同じ場所に。えっここなんなの?時期が時期ゆえハードルを下げ気味で臨んだ割に、思いのほか野鳥の姿を拝めた日になりました。
アトリのメス



そして次の日、10月25日撮影分。
まだ1日しか経ってないし昨日の顔ぶれがまだ見られるかな…と真っ先に前日と同じ場所へ。
すると付近から感じる鳥の気配。よかったまだいる!早速アオジを見つけました。
アオジのメス


北海道は本州に比べ個体数も多く、春の渡りの時期はいたるところで見かけるためスルーすることも多かったりしますが、鳥のいない時期ならアオジも来てくれるだけありがたい存在に。こちらも秋色バックで撮れました。
アオジのメス


アオジはオスもメスも冬羽だと似た見てくれになりますが、目先に黒みがないのでこのコはメスでいいかな。胸の縦斑もなんだかメス的。
アオジのメス


アトリも変わらず姿が見られました。ていうかなんかくちばし汚れてない?
アトリのメス


後で撮った写真を確認すると、枝のあちこちにアブラムシのようなものが写っていました。この写真の左上の枝にも4匹くらい確認できますね。どうやら鳥たちはコレを目当てに集まっていたようす。くちばしの汚れも採餌した後だったからみたい。
アトリのメス


ちゃんとカシラダカの姿も。この胸と脇の縦斑がカッコいいですよね。
カシラダカ


からの振り向き差分。雰囲気的にはオスっぽい…かな…。
カシラダカ


そこへ聞き覚えのある鳴き声とともに2、3羽の小群が。えぇっメジロ!?こんな時期に珍しい…。ちょこまか移動してすぐに飛び去っていったところを慌ててシャッターを切りましたがちゃんと撮れてて一安心。
メジロ


同じ場所で他の鳥を撮っている間も何度か飛んできてくれました。
シマエナガみたいに公園内をぐるぐる回っていたのかも。
メジロ


さらにチャッ、チャッと今までとは違う別の地鳴き。今度はウグイスがやって来ました。えっと…これで5種類目なんですけど…。10月下旬にこんな狭い範囲でこれだけ見られるのもなかなかないような。
ウグイス


時期的には見られても全然不思議じゃないんですが、本来は潜行性があり基本的に開けた場所に出てこない鳥ですし秋なのでホーホケキョとさえずることもありません。それに加えて色鮮やかな見てくれでもないので秋は見かけることはあってもまともに撮ったことがありませんでした。こちらも同じ場所でじっとしているわけではなく、あちこち移動していたのですが来てほしいところでちゃんとピントが来ていました。
ウグイス


あとはもはや常連となったミヤマカケス。どんぐりのかけらのようなものをくわえています。
ミヤマカケス


正面アングルからも。かわいい。
ミヤマカケス


日の暮れかけたころ、最後に別の公園にも寄ってみると低木の中を飛ぶ鳥が。この挙動は…ヒタキ科…!?おぉやっぱルリビタキ!若いオス…ではなくメスっぽい。ワンカットのみでしたが真っ赤に紅葉した葉も入れられ、くりくりおめめをしっかり撮っておけました。ここはそんなに鳥が来るような場所ではないんですけど細かく見て回ってみるものですね。
ルリビタキのメス



続いて10月最終日、31日に撮った写真。
この日も高いところにいるメジロを発見、しかしどれも画にならないものばかり。そのままシラカバ林まで移動したのを追いかけ撮った中にこちらもワンカットだけいい感じに撮れているものがありました。10月最終日にシラカバの紅葉とメジロ…。今までにないシチュエーションでした。
メジロ


そこからはしばらく鳥の気配がありませんでしたが、薄暗い林でちょっと高めの場所を飛ぶ鳥を発見。何者かを確認した瞬間に一気にテンションが上がり、途中見失いつつも開けたところに来るのを待っていると…。き…きたーーー!ルリビタキの青いオス!!
ルリビタキのオス


まさかまさかの青いオス、秋に姿を拝めたのは4年ぶりのこと。もうめちゃくちゃ嬉しい。
ルリビタキのオス


やけにシラカバ林ばかりで行動していたため気になって調べてみると、ルリビタキは亜高山帯の針葉樹林やダケカンバ林で繁殖するとありました。このダケカンバとシラカバは同じカバノキ科の樹木で類似種。樹皮に赤褐色味があり剥がれやすいのがダケカンバ、樹皮が白色で枝が折れた部分が黒くなるのがシラカバと見分けるポイントは多々あるようです。つまりシラカバ林は繁殖地の環境に少し近いため好んでいた…という見方もできます。まあ薄暗い場所が近かったのでたまたまかもしれないんですけど、関係なくはないのかも。
ルリビタキのオス


10月も末になるといよいよホントに閑散としてくるとはいえ、ルリビタキの青いオスが見られる可能性が高いのもこの時期。やっぱり渡りの季節は何が起きるかわかりませんね。諦めずに最後まで通い続けてよかった…。
ルリビタキのオス


褐色の羽毛はほとんど見られませんし、風切羽に注目すると大部分が青色の成鳥羽に換羽しています。ということは第3回冬羽ですね。
ルリビタキのオス


頻繁に地上に降りてくる春とは違ってこの秋に出遭ったコはほとんど樹上で行動していました。推測でしかありませんが本州から渡ってきて体力の消耗も大きくまだムシも少ない春より、繁殖地の道内の亜高山帯付近から移動してきただけの秋のほうが体力の消耗が少なく飛び回る元気もあり、空中にはまだムシもそれなりに飛んでいるため樹上のほうが餌を採りやすいのかもしれません。
ルリビタキのオス


そういうわけでまだ体力があるためか春に比べてちょっとせわしない感じ。その上樹上にいることで枝被りになる場面も多くシャッターチャンスは限られている中何度かスッキリした場所に出てきてくれました。
ルリビタキのオス


以前秋に見かけたときはまあまた秋にチャンスあるやろ、と思ってちゃんと撮っていなかったんですよね。いや楽観的すぎる。こうして振り返ればわかるんですが秋は青いのを見られるだけラッキーなわけで…。4年空いちゃってるわけで…。その反省を活かしてしっかり撮影。
ルリビタキのオス


春に見られるタイミングだとまだ葉もあまり芽吹いていない時期のため、葉の緑をバックにできるのも地味に新鮮。木の上だと高すぎたり枝被りになりやすかったりしますがこうして葉の緑を背景にしやすいので秋にルリビタキを撮るならむしろありがたいかも。
ルリビタキのオス


最後は見事な秋色オレンジの玉ボケバック。えっキレイすぎない?
これぞ秋のルリビタキ、というような画になりました。悔いなし。
ルリビタキのオス



そして次の日、月も変わった11月1日に撮った写真。
ルリビタキは探してみるも気配がなくどうやら昨日までのご滞在だったようす。
渡りあるあるですね。なのでミヤマカケスをちょろっと撮影。
ミヤマカケス


アップで撮ってみたり。おにぎり。
ミヤマカケス



続いては11月3日の文化の日に撮った写真。
ちょっと気になっていたウワサがあったので南の公園へ。それっぽい場所へ移動していると、少し離れたところからキョーンと存在感のある大きな鳴き声。さ…早速お出まし!クマゲラだ!
クマゲラのオス


付近の木々を物色した後、シラカバ林の方へ飛んでいきました。後を追ってみると1本のシラカバにちょうどいい穴。これだ…!気になっていたウワサというのはクマゲラがどうもこのごろシラカバの木でねぐらを取っているというもの。この時も快適な寝床を整えている真っ最中でした。
クマゲラのオス


キョロキョロとカオを出し、時折木くずを外へ出します。
クマゲラの正面顔ってかわいいですね。こういうシチュエーションでないとなかなか拝めません。
クマゲラのオス



もうちょっと撮っておきたいかな…と次の休みの11月7日も同じ場所へ。
付近ではヤマゲラがうろちょろ。クマゲラのねぐら木が気になっているようす。
ヤマゲラのメス


上のはメスですがこちらはオス。たぶんつがいですね。
ヤマゲラのオス


クマゲラはというとこの日もせっせとねぐらのリフォーム。
このアングルが背景がキレイにボケていい感じ。
クマゲラのオス



クマゲラのオス


アングルを固定するとどうしても画的にはあまり変化がないものになるのでほぼ差分みたいになっちゃいますが…まあこんなシチュエーションは他ではそうそうお目にかかれませんし…。
クマゲラのオス


あとは木くずを飛ばす瞬間とか。
クマゲラのオス


付近でそわそわしていたヤマゲラが巣穴を覗き込む場面も。
この後中のクマゲラに追い払われてました。
ヤマゲラのオス


それでもまだ気になってしょうがないのか近くでもぞもぞ。
ヤマゲラのオス


そこへ日差しが。しばらくすると諦めて飛んでいきました。
ヤマゲラのオス


ヤマゲラが去って以降もまだまだ熱心に改築を続行。
この瞬間は木くずがよりハッキリ写っています。
クマゲラのオス


この年は夏に少し離れたところで繁殖もしていましたし、秋にはこうして公園の中でねぐらを取るようになりました。数年前まではクマゲラの姿がなかった公園にここまで定着してくれたのは数を減らしつつある絶滅危惧種という面でも明るいニュースですし、単純に目にする頻度が増えたことも嬉しい限りです。
クマゲラのオス



11月15日分は1枚だけ。
漁港でヒメウを見つけました。一応初見。
えっと…なんか…重油をかぶった…ウ…ですね…。
ヒメウ



さらに月が変わって12月5日分。
北の公園へ足を運んでみると、珍しく水辺の周辺でシマエナガを発見。ここでは初めて見たかも。
シマエナガ


しかし煩雑な木々の中を飛び回っていたので載せられそうなものは2枚のみ。
まあただでさえじっとしていない鳥をごちゃついた中で2枚撮れただけでもよしとしますか…。
シマエナガ



最後はまたちょっと飛んで年末近く、12月27日に撮った写真。
すっかり雪が積もった南の公園で、シラカバに群がる20羽くらいの鳥の群れ。おぉっハギマシコだ!
ハギマシコのメス


この公園では数年前にも姿が見られたようですが、自分はここで見るのは初めて。というかシラカバに来ているところも初めて見たんですが…この木のタネを食べることもあるんだね。
ハギマシコのオス


夢中でモリモリ採餌。
ハギマシコといえばカツラのタネなイメージだったので新鮮な画です。
ハギマシコのオス


そもそももう年末とはいえ12月にハギマシコとは…。年によっては年明け早々に見られたこともあるのでそれを考えると特別異例というわけでもないのですが、それでもちょっと早めの渡来かも。
ハギマシコのオス


この年はシラカバがたくさんタネをつけていて大豊作の年でした。そこへハギマシコの群れがタイミングよく飛来しこのような一風変わった光景に繋がったのだと思われます。
ハギマシコのオス


ただタネがたわわに付いていることでピントもまーズレるズレる。
細かく微調整し苦戦しつつの撮影でした。
ハギマシコのオス


なんにせよ12月はいつもであれば鳥の姿がまだ少ないのでこうしてハギマシコが見られるのは嬉しい限り。むしろ贅沢。
ハギマシコのオス


基本はやはりキレイなオスにカメラを向けていましたが抜けの良いところに出てきたときはメスを撮影。一見すると地味ですがよく見ると淡めの色合いがかわいい鳥です。
ハギマシコのメス


なにかに驚いて飛んでいった先もやはりシラカバ。どこも食べごろのようす。
ハギマシコのオス


そしてこの日イチのもこもこ。かわいい。
ハギマシコのオス


少し離れた別のシラカバではマヒワの群れがざっと60~70羽ほど。
いやすごすぎ。マヒワの群れは明らかに早めの渡来…かな。例年2月前後だし。
マヒワのオス


ものすごい勢いでタネを食べていくためシラカバの木の下は落ちたタネでうっすら茶色いじゅうたんに。こんな12月がいまだかつてあっただろうか、いやない。…そんなレベルのにぎやかさでした。
マヒワのオス


渡りのピークが過ぎ勢いも下火になってくる10月下旬でもカシラダカやアトリ、ルリビタキと予想以上に多くの顔ぶれが見られました。うまく紅葉を絡めて撮れたのも嬉しかったですね。カシラダカに関しては撮れた写真を見てちょっとニヤニヤしてしまいました。そうして毎回キレイな背景で…とまでは言わないので、せめて少数でも安定して飛来してほしいものです。
ルリビタキは今回はほぼ樹上で行動していましたが、これが秋に多く見られる傾向なのかは意識して記録を取っていきたいと思っています。今のところは樹上と地上は半々くらいの割合かな…。記事内で述べた推測が正しければ樹上の割合が高まってくるハズ。ただ青いオスはなかなか秋に見られないので十分なデータの蓄積までにはだいぶ長い年数を要しそうですが…。
クマゲラのねぐら木はあれからだいぶ経ちましたしすっかり知れ渡りましたね。目に触れやすい場所というのもあり、もしかすると今や道央でいちばん有名なクマゲラなのではないでしょうか。しかるべき時期には適切な距離で見守るようにし、末永くあの木を利用していってほしいものです。
そして12月のハギマシコとマヒワ。いやもうすでにとんでもない冬になるのを匂わせてるというか。また最初のハナシに戻りますがそもそも10月の渡りの終わりの時期からちょっと鳥の姿が多めでしたからね。冬鳥が多かった2016年も同じように秋の終わりであってもやけに鳥が多く見られたので、それを踏まえるとこの秋の段階ですでにどういう冬になるかなんとなく予測できたわけで…。まあ結果論でたまたまかもしれませんけども。
というわけで次回はちょっとした発表ののち、神回!

写真 | 21:22:02 | トラックバック(0) | コメント(2)
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