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鳶水雲

里のひと:鳶水雲
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描いた絵や撮った写真を置いて
おいたり、思ったことを長々と
述べたいときに記事が増える
ところです。

Twitterもやっております。pixivIDは1540411。
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未練を残さず心も残さず
やってきました金色の連休!早速天気はグズグズ…かと思いきや一転晴れましたね!午前中は雲も多かったですがまずまずの出だしだったのではないでしょうか。まあ間2日がなんだか黒くて連休開始といってもまだ実感がわきませんがそれでもやはりこの時期はウズウズしてきます!まあ雪どけの頃からウズウズしっぱなしなんですけど!今年は今年で去年とはビミョーにスタイルを変えつつちょこちょこと出かけようかなと思っています。前回の更新の頃はまだ残雪を気にして長めの靴と脚絆で散策を行っていたのですが、ようやくこの間クツを夏靴にしました。やはり歩きやすさが断然違いますね!着込む量も少しずつ減り、服装の変化から季節の進み具合を感じながらまた今週も更新することにします!
今回掲載分は9月19日の写真です。すでに9月も折り返しという頃でしたが、海岸目指して性懲りもなく石狩方面へ足を運びました。


河川敷を移動中鉄塔の上に鳥の姿を発見。カラスやとんびとはどこか雰囲気が違ったのでカメラを向けてみるとハヤブサでした。ま…まあすげー遠いんですけど。ただ去年の11月にもこの鉄塔にハヤブサの幼鳥が留まっていたのでハヤブサを呼ぶ鉄塔なのかも。もしかするとその時の幼鳥なのかな、などと想像してもちょっと楽しい。
ハヤブサ


林ではノスリを発見。やはり警戒心が強くこちらが向こうを意識するのを察すると飛ばれてしまったんですが去り際はどうにか抑えられました。珍しく流し撮りがうまくキマってますね。目の色的に幼鳥かな。
ノスリの幼鳥


しばらく進んだ先の電柱の上にもノスリを発見。こちらは成鳥のようです。
ノスリ


その電柱を結ぶ電線の上にはモズの姿が。久しぶりに成長を見たかも。
この頃のモズは深みのある色合いでキレイですね。
モズのメス


調整池に到着するとあまり見慣れぬシギを発見。もしやこのコは…アメリカウズラシギ!?
アメリカウズラシギの幼鳥


特徴らしい特徴もなくほかのシギと同じように見えてしまう典型のような見てくれですが、胸に縦斑がありおなかのあたりからはそれが見られません。つまりこのコはアメリカウズラシギ、そして幼鳥ということに。
アメリカウズラシギの幼鳥


近縁種としてウズラシギがいますが成鳥は胸の縦斑がおなかのあたりまであり、ここまで斑の有無の境が明瞭でもありません。ウズラシギの幼鳥は逆に喉元くらいまでしか斑がない個体が多く、そこで見分けられるかと思いきやアメリカウズラシギくらいまで斑のある個体も存在するようでこのポイントでの判別はムズかしくなってきますが、胸や頭部の赤みがアメリカウズラシギよりも強くこれらの点を併せて比べることで幼鳥でも判別は十分可能と思われます。
アメリカウズラシギの幼鳥


名前からそれとなく感じられる珍しい鳥感。たしかに日本では数少ない旅鳥ということで珍しい鳥には間違いないのですが、ここには数年おきにちらほら渡ってきているようです。少し調べてみると、ユーラシア大陸北東部のツンドラ地帯で繁殖しニューギニアからオーストラリアへ渡っていくウズラシギとは違いアメリカウズラシギはシベリア北部から北米北部で繁殖しオーストラリア南東部やニューギニア、南米南部へ渡っていきます。つまり渡りのルートの間にガッツリ日本が入るウズラシギとは異なりアメリカウズラシギはほとんど間に日本が入っていないことがわかります。テキサス州やバンクーバーなどでの観察記録も出てきたため、やはりよく観察されているのは名前の通りアメリカの方みたいです。
アメリカウズラシギの幼鳥


付近にはオジロトウネンもいました。しかしこの位置関係だと背景もボケにくい上藻で煩雑としていたため前回のキリアイ同様証拠写真として収める程度に。このコも東埠頭で撮っていますしね。
オジロトウネンの幼鳥


というわけで再びアメリカウズラシギの観察へ移行。さっきより近付いてくれました。
アメリカウズラシギの幼鳥


正面から見ると縦斑が密に入っているのがわかります。
アメリカウズラシギの幼鳥


背中の白いV字の斑もキレイ。この点はヒバリシギやキリアイとよく似ています。
アメリカウズラシギの幼鳥


ときには採餌をやめ小休止。うずくまってまるまるのもこもこ。
アメリカウズラシギの幼鳥


採餌の最中くちばしに枯れ葉が刺さったりも。
アメリカウズラシギの幼鳥


前の週にも姿を見かけたオグロシギはよりよい条件下で撮影できました。
パッと見た感じ幼羽しか確認できないのでこの間のコとは別個体のようです。
オグロシギの幼鳥


どうも足をケガしているのかぎこちない動作がしばしば見られましたが、懸命に採餌を行っていました。ちょうど何かを捕まえています。ここで少しでも体力をつけてケガもよくなるといいんですけど…。
オグロシギの幼鳥


オグロシギと同じくアオアシシギもようやくマトモに写真が撮れました。こちらもまだあまり換羽が始まっていないようす。久しぶりに近くで見るとコアオアシシギに比べかなり灰色味が強いですね。
アオアシシギの幼鳥


池の中ほどには…!?ヘラサギ…が4羽!?そんなウワサもありましたがホントにいる…。
ただ距離がありあまりいい写真は撮れそうになかったので撮影はほどほどにし眺めていました。
ヘラサギの幼鳥


池の隅にはタカブシギの姿も。このコもだいぶ長い間ここで見かけています。
個体は入れ替わっているものと思われますが、調整池では一番長く見られたシギかも。
タカブシギの幼鳥


東埠頭にも寄ってみると大きなシルエットを発見。おぉっチュウシャクシギだ!
チュウシャクシギ


しかも三列風切に三角の白斑が見られないため初見の成鳥と思われます。
羽は全体的に摩耗が進んでおりけっこうボロボロ。
チュウシャクシギ


この日は2羽のチュウシャクシギがおり、このコは色味の薄いもう1羽の成鳥。
どちらも成鳥らしく警戒心も強めで一定の距離を保ちつつ草むらに隠れてしまいました。
チュウシャクシギ


さらに波打ち際へ行ってみるとゴロンとしたまだら模様の鳥が。あれは…ダイゼンじゃん!
ダイゼンの幼鳥


ダイゼンは前の年に調整池で遠くにいるのを一度見たっきりだったので今度は近くで見てみたいとずっと思っていた鳥。9月も後半に入り今年は見られないかと思っていましたがここで姿を見ることができました。
ダイゼンの幼鳥


名前にはシギともチドリとも付いていませんがダイゼンはチドリのなかま。確かによく見るとカオつきがチドリ科のそれです。字面からはその名の由来がパッと思い浮かびませんが平安時代に宮中での食事を司る大膳職という役職があり、そこで食材として用いられたことからきている…というのはまあ去年も説明したんですがこうして近くで撮れたことだしあらためましてということで。おいしいらしいですし確かに見た目もまるまるとしてて実際おいしそう。
ダイゼンの幼鳥


さらにまるまると。この日も陽炎が立っておりはじめはなかなかキレイに撮れなかったのですがそれも次第に落ち着き始めいい感じの写りに。
ダイゼンの幼鳥


発見した時間は13時過ぎ、とこの時間帯は例によってまったりモードのようで羽繕いも始めました。
羽の模様とは対照的に下尾筒は真っ白でキレイ。
ダイゼンの幼鳥


さらに背中もついついと。
ダイゼンの幼鳥


おもむろに立ち上がりましたが結構な大きさ。ダイゼンはチドリ科の中ではかなり大きい方ですし、ダイゼンより大きなケリやタゲリといったチドリ科の中でもケリ属に分類される鳥は主に農耕地や田んぼが主な飛来場所のため、海岸沿いで見られるチドリ科では最大の鳥ということに。
ダイゼンの幼鳥


こうしてなにげなく撮っていますが晴れた日に海をバックにして、立ってる場所も人工物がなく対象との距離も十分という申し分のないシチュエーションでたっぷり撮影と観察ができたのもありがたかった点。鳥と出遭えても毎度毎度恵まれた条件下で撮れるとは限りませんからね。
ダイゼンの幼鳥


一旦波打ち際から離れ草地にいるであろうチュウシャクシギを探していると再度発見。最初に見つけたほうのコかな。チュウシャクシギも以前見かけた時はすぐに見失ってしまっていたためもう一度くらいは遭えたらいいなと思っていた中での発見だったのでこちらも嬉しい出遭いです。
チュウシャクシギ


それにしても成鳥がこんな時期までいるなんて珍しいような。
大抵の場合さっさと8月中に渡ってっちゃうイメージだったのですが…いる時にはいるものですね。
チュウシャクシギ


干潟をスタコラ走っているのはメダイチドリ幼鳥…じゃない!この色塩梅はもしや…。
挑戦者が現れました


立ち止まった姿を見て確信、シロチドリの幼鳥です。メダイチドリの幼鳥よりも羽の色味が薄く、胸やお腹もかなり白い。首の周りの白い部分も後頭部まで伸びているので間違いないかなと。
シロチドリの幼鳥


またトコトコ歩き出したと思ったら…
シロチドリの幼鳥


スッ。
シロチドリの幼鳥


さらにススッ。なんかめっちゃその向きとポーズになるね…。そういうとこすげーチドリっぽいけど…。
シロチドリの幼鳥


そしてこちらもまったりモードへ。シロチドリは8月の末に少し距離がある中で見たのみだったのでこの日こうしてしっかり撮っておけてよかった。見れば見るほどメダイチドリの幼鳥とは異なることに気付かされます。
シロチドリの幼鳥


すると今度はダイゼンのほうが行動を開始したようで砂浜をウロウロし始めていました。
ダイゼンの幼鳥


背景の海浜植物が画に彩りを添えてくれています。右側に見えているのはオニハマダイコンという北アメリカ原産の帰化植物とのこと。上の写真手前にも写っていますね。よく見る植物ですし名前はなんだろうと調べても全然出てこず特定に苦労しました。外来種だからだったのかな。その奥のイネ科っぽいのはハマニンニクでしょうか。
ダイゼンの幼鳥


かなり大きなムシを見つけたようす。なんかカブトムシの幼虫みたい。
ダイゼンの幼鳥


はむっ。野鳥は猛禽類以外は大概餌を丸呑みにしますがこれはけっこうギリギリそう。
ダイゼンの幼鳥


その後も餌探しにゆったりと歩き回っていました…が採餌の瞬間は撮れましたしあまり追い回すのもアレなんでここらで切り上げることに。
ダイゼンの幼鳥


お久しぶりのトウネン幼鳥もたまにはということで。
ほかにもハマシギを見かけたのですがすぐ草むらに入ってしまって見失ってしまいました。
トウネンの幼鳥


調整池へ戻る途中冬羽に換わったノビタキを発見。
一見メスのようですがカオがちょっと黒っぽいのでおそらくオスの第一回冬羽かと思われます。
ノビタキのオス


近くの草地にも数羽のノビタキを発見。こちらはメスですね。うーん背景がピンク色でキレイ。この植物も調べてみたところイヌタデといいタデ科の雑草だそうです。フツーに道端や畑に生えているという点、花期が6~11月という点も合致しているので間違いない…ハズ。こんなキレイな草ならまた鳥と絡めて撮ってみてもいいかも。割とどこにでも生えてるそうですし。
ノビタキのメス


調整池へ戻るとヘラサギが朝より近い場所で休んでおり、こうして時折羽をバサつかせたりも。
ヘラサギの幼鳥


上や下の写真でも見て取れますが、羽の先が黒っぽくなっているのがわかります。
つまりこのコらは幼鳥。くちばしも黄色っぽくデコボコした起伏がないのも幼鳥の特徴。
ヘラサギの幼鳥


さらにこの写真の左右のコの羽がわかりやすいのですが初列風切の外側の羽以外にもチラホラ黒斑が見られます。このことからおそらく幼鳥の中でも1~2年目くらいのコたちなのかなと。ていうかなんか儀式に5時間、パワーアップに20時間かけてそうな光景。
ヘラサギの幼鳥


しばらくはあまり動かず上のように羽の手入れをしきりにしていましたが途中から一斉に採餌を開始。前の週に見たときと同じくカオを左右に振って餌を探します。
ヘラサギの幼鳥


しばらくすると4羽とも一箇所で餌探し。
あまり効率はよくなさそうですがやっぱり一緒にいると落ち着くのかな。
ヘラサギの幼鳥


そのまま徐々にこっちに近付いてきます。よ~しそのままそのまま…。
ヘラサギの幼鳥


16時過ぎと日もかなり傾いてきていますが光線状態も悪くありません。
白い羽に見られる陰影がキレイ。
ヘラサギの幼鳥


クチを開いた瞬間。ヘラというよりトングみたい。
ヘラサギの幼鳥


最終的には結構近くに来てくれました。アオサギやダイサギならここまで近付いてくれることはあまりありませんが比較的警戒心弱めなのかな。採餌に夢中ってのもあるんでしょうけど。
ヘラサギの幼鳥


日が陰ると羽毛の1枚1枚がよりわかります。
全身真っ白なのでこのくらいの光量のほうがちょうどいいかも。
ヘラサギの幼鳥


喉元には喉袋らしきものが確認できました。
やはりペリカン目ということで本家ほど目立たないにしろ同じ器官を持ち合わせているようです。
ヘラサギの幼鳥


ふと下を見ると朝に見たオグロシギを発見。
もう光量もかなりギリギリでしたが最後にどうにか撮ることができました。
オグロシギの幼鳥


9月も半ばを過ぎ、もうシギやチドリの類もパッとしないのではないかという思いが心の片隅にあるまま出掛けましたがいい意味で予想を裏切る結果となりました。特に埠頭のほうはスゴかったですね。ダイゼンをはじめこれまで一度見てはいてもキチンと撮ってこられなかったコたちばかりが来ていて、まるでこれまでの出遭いを補完するかのような顔ぶれでした。
調整池にはヘラサギが来るだけでも珍しいのにこの年は4羽も来てくれたので、今年以降も定期的に飛来してほしいですね。まあ札幌近郊ではチラホラ目撃例があるとはいえ毎年のように姿が見られた例は少なくともここ数年はないように思いますし、あくまで希望的観測にしか過ぎませんがアメリカウズラシギのようにたまにでも飛んできてくれたら嬉しいのですけど…。

写真 | 18:52:26 | トラックバック(0) | コメント(0)
個性あふれるメンツのるつぼ
もうすっかり春だなあと思っていたらのそっと降ったりなんだりで油断なんてできなかった今年の春!先月23日から24日に降った雪の量は35センチと35年ぶりの不意の大雪のようで、一日チャリを封印せざるを得ない状況にもなったりしました。雪どけの方も去年よりは進みが遅く去年の今頃はここの地面も見えていたのに今年は…というところも多く、鳥たちの渡りも少し先にずれ込んでしまうのではと思っています。最近は先週先々週と一度は見たかった鳥を見ることができ嬉しいできごとが続いてくれていますが、その一方で用水路に落ちかけたり交差点を横断中クルマに突っ込んでこられたりとその分トラブルに見舞われていたので運のバランスはうまく取れている…のかな。禍福はあざなえる縄のごとし、といいますがあざなう密度がちょっと高すぎないですかね…。後者の事故そのものやその後の対処で記事作成もまた遅れてしまいましたが、とりあえずまた更新していきますよ!
今回の記事は9月11日に石狩エリアで撮ったもの。まだまだシギ・チドリの類との出遭いを期待して自転車を北へ走らせました。


移動中河川敷でモズのメスを発見。
で、このコを撮っていたら横を通ったクルマに水をはねられました。うーんいきなり朝からやってくれますね…。晴れた草原にいましたしモズも目の前にいた状況ということもあり心の状態はいたって穏やかだったためあまり怒る気にもならなかったのですが、フツーに道路交通法違反ですからね…。かけられてもいいんですけど小雨レベルにしてほしかったかな…。
モズのメス


草むらからチュッ、チュッと地鳴きが聞こえてきたので声の主を探すとコヨシキリでした。繁殖期も過ぎ渡りの最中だったと思われます。発見して数分の間も3羽くらいで徐々に南へ移動してたし…。ピントが全然こなくて完全マニュアルで撮ったんですけどカッチリとピンがきてました。草に付いた朝露もキレイでいいですね。前の日が雨だったので雨水かもしれませんが…。
コヨシキリ


調整池では前の週に見たシギたちの多くが依然滞在中。少し小ぶりのタカブシギ幼鳥。
タカブシギの幼鳥


エリマキシギの幼鳥は新たに羽の褪色が進み始めているオスが来ていました。
エリマキシギのオスの幼鳥


さらにぽつんと佇む鳥の姿が。おぉっアジサシ!
シギでもサギでもない鳥が来ているなんて珍しい…。
アジサシの幼鳥


ヒュンヒュンと飛び始めたと思ったら何度も池へダイブ。取り残された小魚でも狙っているのかな。
アジサシの幼鳥


そこそこスピードもありましたがいくつか飛翔写真が撮れました。
イワツバメやショウドウツバメに比べればまだ撮りやすいほうですしね。
アジサシの幼鳥


これが一番近くで撮れた写真かな。翼下面とおなかの白がキレイですね。
くちばしが薄い橙色をしているので幼鳥であることがわかります。
アジサシの幼鳥


アジサシが遠ざかった頃合いに再び池を見て回るとコアオアシシギを発見。
こちらも前の週に姿を見たシギです。
コアオアシシギの幼鳥


さらにこの年初見のアオアシシギも見られました。これまで調整池で初めてシギを確認したときには大抵このアオアシシギがいてくれたのですが、この年は少し遅れてやってきたようです。
アオアシシギの幼鳥


2羽ほどがいっしょに行動していたのですがなかなか近くには来てくれず。せっかく飛んできてくれていても池の中ほどにいられると豆粒でしか撮れない…ということも少なくない場所です。
アオアシシギの幼鳥


前の年には20羽以上の群れで来ていたオグロシギは1羽だけ確認できました。
肩羽がちらほら冬羽に換わっています。
オグロシギの幼鳥


池の外周を3/4ほど進んだところでその姿をしっかりと視認。ヘラサギだ!初見!ここに着いた時遠目にそれらしきシルエットが見て取れていたのでもしや…と思いつつシギやアジサシを撮りながら近付いていったのですがまだ遠すぎない位置にいてくれました。
ヘラサギ


カオをポリポリ。最大の特徴であるヘラ状のくちばしがよくわかります。
ヘラサギ


クイクイと後頭部を掻くような動作も。
ヘラサギ


サギの名が付いていますがサギ科ではなくトキ科の鳥。サギとは違ってつぶらな瞳がかわいいですね。まあ本家のトキはサギっぽい目をしているんですが…。
ヘラサギ


この数日前からヘラサギ発見のウワサがあったのでとりあえず拝めて一安心。日によっては上記のように池の真ん中からあまり動かず遠くから眺めるのみ…ということもあったようなので比較的近めで見ることができたのもよかったかなと。
ヘラサギ


水草を食べ…ているように見えますがヘラサギは動物食とのことで水草に付いたムシをこし取って食べていたものと思われます。くちばしを左右に振って餌を探す採餌もまた特徴的でした。
ヘラサギ


もう少しヘラサギやアジサシを見ていてもよかったのですが浜辺も気になっていたのでここで調整池を後にすることに。途中の林で今度はウグイスを発見。しかし藪から全然姿を見せずかろうじて撮れた1枚。こちらも渡りの途中のようで5、6羽の小群で南へ向かっていってました。
ウグイス


浜辺に到着し河口へ向かって進んでいると大きなシルエットが。うおーオオソリハシシギ!
オオソリハシシギの幼鳥


オオソリハシシギと行動を共にしていたのはキアシシギ。こう見るとオオソリハシシギはかなり大きいですね。ただそれでもあのホウロクシギは並ぶとさらに大きかったというのだからこういう場面を見ると余計に驚かされます。
キアシシギとオオソリハシシギの幼鳥


キアシシギは少し警戒心が強く自分もこっそりと身を隠しながらの撮影に。
黄色い脚もギリギリ見えてます。
キアシシギの幼鳥


そんなキアシシギとは対照的にオオソリハシシギはじっとしていればどんどん近付いてきてくれました。後ろに残る足跡がなんかオシャレ。
オオソリハシシギの幼鳥


このコは羽縁が白っぽいので幼鳥です。同じく大型のシギであるチュウシャクシギなども幼鳥の頃羽が白っぽく見えることが多いですが、オオソリハシシギはそれが特に顕著なように思います。
オオソリハシシギの幼鳥


波をバックに。砂浜で採餌を行っていたためくちばしにもたくさん砂が付いてます。
オオソリハシシギの幼鳥


波打ち際でもよく採餌していました。
そのためくちばしはキレイになったり砂まみれになったりの繰り返し。
オオソリハシシギの幼鳥


発見時は雲で日差しが遮られていましたが、時折雲の合間から日差しが届いたりも。
明るくなったその瞬間にここぞとばかりに撮影。
オオソリハシシギの幼鳥


なにか餌を見つけたようです。
そこ全然波が来ないし食べ物も少なそうだけど…案外あるもんなのかな。
オオソリハシシギの幼鳥


その後も盛んに砂浜にくちばしを差し込み餌を探していました。さらに砂にまみれていくスタイル。
オオソリハシシギの幼鳥


このアングルだとくちばしの反ってる感ゼロ。オオソラヌハシシギ。
オオソリハシシギの幼鳥


前の年にもオオソリハシシギには出遭うことができていましたが動きが鈍くなってる時間帯だったので、こうして活発に行動しているところを見るのはこの日が初めてでした。8月のアタマに出遭ったときも周囲を少し移動するくらいであまり採餌も行わず、ここまで色んな表情を見せてはくれませんでしたしね。
オオソリハシシギの幼鳥


河口まで行って戻ってきてもまだオオソリハシシギがいてくれました。
…ん?なんか周りをちょこちょこと動くシギがいるぞ?
オオソリハシシギとミユビシギの幼鳥


その正体はミユビシギの幼鳥。3羽で採餌に来ていました。
ミユビシギの幼鳥


相変わらずのシンクロ感で波に合わせて行ったり来たり。
砂に埋れない場所なので後趾がないのが少しわかりやすいかと。
ミユビシギの幼鳥


ミユビシギを撮っているとトウネンも飛んできました。こちらも幼鳥です。
トウネンの幼鳥


みんなでいっしょに休憩。
やはりミユビシギとトウネンはなにか近いものがあるのか混群を成すことが多いようです。
ミユビシギとトウネンの幼鳥


オオソリハシシギは自分のほかにも何人かにカメラを向けられていましたが、ミユビシギは自分以外誰も撮ってはいませんでした。ミユビシギだってこんなにかわいいのに…。まあ写される側からしたら気は楽ですしそっちのほうがいいのかも。
ミユビシギの幼鳥


調整池へ戻ってみるとコアオアシシギが近くで採餌していました。
前の週より冬羽への換羽が進んでいます。
コアオアシシギの幼鳥


こちらは上とは別のコ。カメラの角度と被写体の位置がいい感じ。ここはフツーに撮っちゃうと見下ろすような位置関係になりがちなのでそこら辺が少しムズカシイんですよね。
コアオアシシギの幼鳥


朝はいなかったキリアイも姿が見られました…が前の週にたくさん撮りましたしあれ以上のものは撮れそうもない気がしたのでとりあえずでカメラに収めておく程度に。
キリアイの幼鳥


サカナ目当てにミサゴも飛来し2度ほどダイブ。
そこはちょっと離れた場所だったのですが近くでも上空を旋回してくれました。
ミサゴのメス


遠くに何かが飛んできたのでファインダー越しに確認すると…えぇホウロクシギ!?こんなところにまで!?くちばしが短いので幼鳥と思われます。もう少し近付けたと思うんですが並んで撮ってた数名のカメラマンの中にシャッターを切る音が爆音のひとがいてその音が鳴った直後に飛んでいってしまいました。あのカメラで野鳥撮影はどうなのかな…にんげんでもけっこうビビる音だったけど。
ホウロクシギの幼鳥


飛んでいったホウロクシギが近くに降りていないかと探し回っていたらナナカマドの木にノビタキのメスが。もう冬羽に換わっていますね。熟しきっていないオレンジ色の実もキレイ。
ノビタキのメス


帰り道ではノビタキのオスも見かけました。こちらもすっかり冬羽のたぬき顔です。
ノビタキのオス


いつもはシギ・チドリの類とアオサギ、ダイサギでにぎわっている調整池ですがこの日はアジサシやヘラサギなどあまりここでは姿を見ることのない鳥たちがちょうど居合わせていた日となりました。やはりここはシギやチドリのなかま以外の渡り鳥にとっても重要な場所なのでしょうね。午後からはヘラサギの姿はなかったものの、ミサゴやホウロクシギが飛来するなど刻々と変化する池の様子に多くの刺激をもらえました。しかしまさかホウロクシギを調整池でまで見ることになろうとは…。去年は本当にホウロクシギが多い年でしたね。こんなところにまで飛んでくるということがそれを如実に表しているように思います。
河口で見たオオソリハシシギの長いくちばしはほかのシギでは届かないような深さの餌を捕るのに役に立っているということが砂の付き方からも見て取ることができました。波が来ない場所の砂浜でほかのシギが採餌していることはほとんど…というかたぶん一度も見たことがないですし、そういった場所で餌を見つけられるのはあの長さと太さ、形状を持ち合わせたオオソリハシシギくらいなものなのかもしれません。河口周辺でのキョーレツに印象に残るような出遭いは8月初頭のホウロクシギとオオソリハシシギ、キョウジョシギ成鳥以来でしたが、こうしてオオソリハシシギとまた出遭えましたしじっくりと観察、撮影もできて毎週根気よく河口まで通った甲斐もあったかな、と思わせてくれました。

写真 | 18:30:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
嵐の後の賑やかさ
冬の間に降り積もった雪もずいぶんととけ始め、地面がかなり見えてきましたね!ここ数週間で気温もまたぐっと上がりさらに雪どけも進み、先週ついにあの最強の乗り物を解禁しました!!いやあ長いようで長かった。長きに渡って長々と待ちましたとも!早速もう乗りまくってますよ!しかも今週は3連休じゃないっすか!イエーイ!連休もしばらく来なかったのでそちらも嬉しい!まだ明日もお休みだなんて!とかなんとかテンション爆上がりで記事更新といきましょう!!
今回更新する記事は9月3日に石狩エリアで撮った写真と4日に近所の公園で撮った写真を少々。ちょっといつもよりズルズルと続いていきますがご容赦ください。


この日は東埠頭へ直行。到着するとすぐにキョウジョシギの幼鳥を見つけました。
キョウジョシギの幼鳥


すぐ近くにはもう1羽いたのですがなかなかカオを上げるタイミングが合いません。
地面もボコボコしてて隠れちゃいがちだし…。
キョウジョシギの幼鳥


そうして採餌に夢中だったため、前の週に来たときよりもずっと動きが活発でした。朝ですしね。
キョウジョシギの幼鳥


キョウジョシギのそばにはメダイチドリの幼鳥もいました。
幼鳥ですがけっこう羽が摩耗しています。
メダイチドリの幼鳥


こちらは別個体。
雨覆などがかなりキレイな状態で残っており、幼鳥の証である白い羽縁もしっかり確認できます。
メダイチドリの幼鳥


メダイチドリにカメラを向けている間もキョウジョシギはせっせと土をほじって餌探し。
すぐそばのメダイチドリがいる地面の起伏の違いから、お互いの好む環境がわかりますね。
キョウジョシギの幼鳥


過去これほどキョウジョシギを確認できた年はなかったことや、活発に行動していたということもありこの日はついついたくさん撮ってしまいました。ほかのキョウジョシギが近付くのも狙っていたのですが、付かず離れずの距離感でいることが多くフレームに収めるだけでもチャンスがなかなかありません。
キョウジョシギの幼鳥


辺りを少し見回してみるとハマシギを発見。
どちらも幼鳥のようですが左のコのほうが胸の黒みが強い。
ハマシギの幼鳥


ハマシギをもう少し撮ろうとしたら近くにひと回り大きいシギが。あれは…キリアイ!?
キリアイの幼鳥


初めて見るキリアイに少々ドキドキしつつ撮影。キリアイもまた興味関心のないひとにはほかのシギと同じような感じに見えるシギかと思いますが、長めで先端が下へ少し曲がったくちばしや、2本の眉斑が特徴。
キリアイの幼鳥


おっ。いやお前さんも撮りたくないわけじゃないんですけど目の前にキリアイがいて…。などとハマシギにも目移りしていると数分後にどちらも急に飛び立ってしまいました。うーんキリアイ…もうちょっと撮りたかった…。
ハマシギの幼鳥


少し未練が残るまま水たまりの方へ行ってみると…おぉキアシシギ!
キアシシギの幼鳥


成鳥はお盆に遠くにいるのを見ていますがこちらはこの年初見の幼鳥。
観察をしつつ近付いてくれるであろうポジションへ回り込みます。
キアシシギの幼鳥


さっきからウロウロしてるその辺も悪くない場所なんすけど…特徴的な黄色い脚が隠れちゃうかな!
キアシシギの幼鳥


で、実は2羽いました。前の年も幼鳥が2羽で海岸にいるのを見ているのですがこの頃からつがいでいることが多いのでしょうか。
キアシシギの幼鳥


進行方向の先でじっとしゃがんで待っているとどんどんと近付いてきます。おーいいっすねー。黄色い脚もちゃんと撮れてます。幼鳥はこの羽先にポツポツとある白斑が特徴。
キアシシギの幼鳥


すると目下2メートルほどの距離でおもむろに水浴びを開始。めちゃめちゃリラックスしてません!?いやこちらとしてもありがたいし気にされていないようなので嬉しいんですけど。
キアシシギの幼鳥


あまりに近いのでほとんどトリミングの必要がありません…がフレーミングに気を使います。
まあここは素直に真ん中に被写体を真ん中に配置しといていいかな。
キアシシギの幼鳥


ひとしきり浴び終えるとブルブルッとなってモコモコッっと。
キアシシギの幼鳥


そしてひといき。うーんイカす。
キアシシギは成鳥幼鳥を問わず洗練されたフォルムで好きなシギです。
キアシシギの幼鳥


さらにもう1羽も近付いてきました。
キアシシギの幼鳥


からのじゃれ合い。こんなところ初めて見た!ちょっとカンドー。
キチンと写真にも撮れててよかった。
キアシシギの幼鳥


キョウジョシギのところへ戻ってみるとまだ盛んに土を掘り返しています。
まだ7時ちょい過ぎですしね。吹っ飛ぶ土も撮れてます。
キョウジョシギの幼鳥


草むらの方へ行くのを目で追っていると別のシギと急接近。あれは…ソリハシシギだ!
キョウジョシギとソリハシシギの幼鳥


というわけでソリハシシギの撮影に移行。肩羽の黒斑が目立つ…とはいえ脚の色など全体的に淡い色合いなので幼鳥でしょうか。この写真のようにずっと片足で立っており右脚を負傷しているのかな…と少し心配になり撮るのもこの辺で切り上げておいたのですが、しばらく後に遠くから見てるとフツーにスタコラ歩いてました。いや元気なんじゃん!ま…まあ歩けはするけどあんまり調子はよくなかったのかもしれないし…。
ソリハシシギの幼鳥


そしてまたまたキョウジョシギの元へ。いやもうこんな日がいつあるかなんてわかんないんでまだまだ撮りますよ!来たときよりだいぶ明るくなってきました。
キョウジョシギの幼鳥


草むらをバックに。基本土の上で体色も茶色がベースとただでさえ地味な絵面になりがちなので、緑が入るとキョウジョシギが引き立ちます。
キョウジョシギの幼鳥


ここでやっと2羽が同時にカオを上げているタイミングを撮れました。ピントも両方にきています。
キョウジョシギの幼鳥


さらに4羽を1枚に収めることもできました。実はこんなにいたんです。上では1羽か2羽しか写っていない写真ばかりでしたが、それなりの大きさで撮るには収まりきらなかっただけでこの日はこんなにも多くのキョウジョシギの幼鳥が飛来していました。
キョウジョシギの幼鳥


やけに茶色いシギがいる!?と思ったらヒバリでした。
冠羽を立てていないとヒバリ感が薄れますね…。
ヒバリ


近くをウロつくトウネンの小群をぼーっと見ていると若干違和感を覚えたのでもしや…と思い1羽1羽じっくり確認していくと…おっ、やっぱりオジロトウネンが混じってる!
オジロトウネンの幼鳥


しかも1羽だけでなく2羽いました。
最初に見つけたこのコはちょっとタレ目でやさしげな感じ。過眼線も細くピッと入っています。
オジロトウネンの幼鳥


2羽目のこのコはぱっちりおめめで過眼線も線というよりは目とくちばしの間にかけて全体的に広く入っています。1羽目に比べて茶色みも強めですね。
オジロトウネンの幼鳥


比較参照のため混群を成していたトウネンも掲載。わかりやすいのは脚の色でしょうか。トウネンは黒くオジロトウネンは黄色い。羽の模様も異なりこう写真で見比べると全然違うじゃん、と思うんですけど実際に混群に遭遇するとこれがけっこう見過ごしちゃいがちという…。
トウネンの幼鳥


どちらのオジロトウネンも幼鳥時特有のサブターミナルバンドとよばれる白い羽縁の内側にある焦げ茶色の線が見事でした。肩羽なんかが顕著ですね。シギの群れを見つけるときというのは大抵の場合向こうは地面にいてこちらは立った状態のため、こうしてウロコ模様に見える羽の模様の方が脚の色よりも先に気が付きオジロトウネン発見のきっかけになることが多い気がします。
オジロトウネンの幼鳥


タレ目のコの方は雨覆がより摩耗しておりサブターミナルバンドも一部しか見られません。くちばしが黄色っぽいのもわかるかと思いますがこれもサブターミナルバンド同様幼鳥の時にのみ見られるものらしく、成長していくと徐々に黒くなっていくようです。
オジロトウネンの幼鳥


散策を再開してすぐ、ひと回り大きなシギを発見。
嬉しいことに少し前に飛んでいったキリアイが戻ってきていました。
キリアイの幼鳥



ハクセキレイといっしょに。このハクセキレイは下くちばしが黄色いため第一回冬羽と思われます。
キリアイの幼鳥とハクセキレイ


からだを細めて空を見上げる。この時はとんびに警戒していました。
キリアイの幼鳥


落ち着いたら採餌を再開。水面の緑がいいですね。
キリアイの幼鳥


キリアイという名前はトウネンと同じくらいその由来がピンときませんが、どうもハッキリとしたものはなく諸説あるようでそのうちのひとつとしてくちばしの形状が工具の錐に似ているからとの説がありますが、この写真のように先端が少し下に曲がっていることから否定的な見解がチラホラ見られます。でもどうなのかなー。命名された当時の錐は直線的な形状ではなかったのかもしれないし、そもそも別のものを指していたのかもしれない。それに少し錐について調べてみると今も革製品の裁縫道具として使われている菱錐という種類の錐の中には先端がキリアイのくちばしそっくりのものもあって一概に錐とは似ても似つかないという結論を下すことはできないような気もします。この問題をトコトン突き詰めるのであれば、錐という工具を深く知ることが肝要なのではないでしょうか。
キリアイの幼鳥


一方でおそらく今現在最も有力な説とされているのは2本の眉斑を錐に見立て、その錐と錐が額で合わさることからその名が付いたというもの。まあ確かにそう見えるっちゃ見える。
キリアイの幼鳥


ひたすら採餌していたと思ったら次第に動きが鈍くなり、この後泥のくぼみの中でしばらく動かなくなりましたがせっかくだし付き合おうと自分もじっと動き出すのを待つことに。
キリアイの幼鳥


そして待つこと20分ほど。2羽のトウネンとともに再び行動を開始しました。
キリアイの幼鳥


ちなみにこのキリアイも背中に明瞭なV字の線があり、カオから胸にかけての黒斑も見られず全体的に褐色味が強いので幼鳥。そうした成鳥と幼鳥の違いはハマシギにちょっと似てるかも。
キリアイの幼鳥


目立った特徴はなく一見地味な見てくれをしていますがキリアイは数が少なくなかなか出遭うことができないので、十分に時間を取ってたっぷり撮らせてもらいました。
キリアイの幼鳥


キリアイを撮っていた後ろの水たまりにはメダイチドリが集まってきていました。
メダイチドリの幼鳥


そして水浴びを開始。…ってしぶき!しぶきが後ろのコにかかっちゃってません!?まあかけられてる側からしてみたら黙ってても水をより浴びられてかえって嬉しいのかも。
メダイチドリの幼鳥


そしてモフー。かわいい。水浴び後はこうしてリラックスした様子で休んでいました。
メダイチドリの幼鳥


辺りをスタコラ駆け回り警戒心強めだったのはソリハシシギ。
肩羽の黒斑の濃さが異なるため朝に見たコとは別個体のようです。
ソリハシシギの幼鳥


以前肩羽の黒色の軸斑を成長の証としましたが幼鳥でもチラホラ見られるようで、ガッツリめに入っているか否かを判断材料にしたほうがよさそう。ほかにも幼鳥は全体的に羽色や脚の色が淡いのでさらにそのへんも総合的に判断して最終的な結論を出すべきですね。それらの点から考えるにこのコは幼鳥でしょうか。うーんまだソリハシシギの区別には悩まされます。
ソリハシシギの幼鳥


埠頭から離れ海岸沿いを移動中、スッと海岸に出てふっと辺りを見回してみると…いたー!なんかデカいのいたー!この年初見のチュウシャクシギです。
チュウジシギの幼鳥


遠くからでもその存在が一目瞭然のシルエットはやはりテンションが上がりました。
羽縁の斑が大きく、なによりくちばしが短いことから幼鳥と思われます。
チュウジシギの幼鳥


悠然と砂浜を横切り草むらに入っていったのでそこを探すと…。
!?ホ…ホウロクシギもいる!しかもトンボ食ってる!
ホウロクシギの幼鳥


しかも以前出遭ったときとは異なりじっとしゃがんでいるとどんどん近付いてきます。
近い!近いよ!カメラに収まりきらないよ!
ホウロクシギの幼鳥


ホウロクシギもまた砂浜を横切りこちらは波打ち際へ。どうも海水を飲みに来たようす。
トンボばかり食べてたらめっちゃのど乾きそうだもんね。
ホウロクシギの幼鳥


そして再び草むらへUターン。このコはくちばしが短く、下尾筒も白いので幼鳥です。
いや短いと言ってもほかのシギからしたら十分長いんですけど。
ホウロクシギの幼鳥


首のあたりを掻き始めました。うーんすげー指。こういう時ほとんどの鳥はポリポリポリポリ…と高速で掻くのですが、ホウロクシギはボーリボーリボーリとゆっくり掻いていました。
ホウロクシギの幼鳥


ホウロクシギの名の由来を考えた時、まず最初にことわざの「焙烙(ほうろく)の割れも三年置けば役に立つ」を連想しましたがやはりその焙烙…つまり素焼きの土鍋からきているらしくその褐色味の強い体色が焙烙で炒ったように見えることから付いたとのこと。似た者同士のチュウシャクシギやダイシャクシギはくちばしに着目したのにホウロクシギは色なんすね。ダイシャクシギとも違う種類ということがわかり当時のひとがアタマをひねらせて命名した感がハンパないですがそこんとこどうなんでしょう。
ホウロクシギの幼鳥


またファインダーからカラダが溢れたまま目の前を横切っていきました。
ヘタに動いて驚かせてしまってもアレなので草むらの中へ消えていくのをじっと見守ります。
ホウロクシギの幼鳥


草むらの中ではまたとんぼをじっと見つめてはぴょんぴょん跳んで食べようとしていました。
また目の前まで来たと思ったらこんな羽虫もゲット。
ホウロクシギの幼鳥


その後も何度か水分補給に波打ち際と草むらを行ったり来たりしていました。
今度はちゃんと全身が収まった…よかった…。
ホウロクシギの幼鳥


草むらにいるところも撮ろうとしますが草の丈が高くホウロクシギがしばしば隠れてしまいます。
その中でもどうにか数枚はよさげなものがありました。
ホウロクシギの幼鳥


ここなんかはちゃんとピンも来てますし背景もあまりゴチャゴチャしてなくていい感じかな。それにしてもあんなに盛んにトンボを食べるとは知りませんでした。水分補給の時以外はほとんど草むらにいましたしどちらかと言うと草原性のシギなんですかね。大きなカラダも長いくちばしも飛んでるトンボを捕えるためにある説がちょっとアタマをよぎりました。
ホウロクシギの幼鳥


河口付近を歩いていると目の前からミサゴが登場。
首元にある褐色の帯が細いのでオスと思われます。
ミサゴのオス


河口まで行っても遠くを飛ぶシギの小群を目にしたくらいで引き返していると後ろからまたミサゴが飛来。
ミサゴのメス


さっきのコかな…と思ったのですがやけに色味の薄い個体。
さらに首元の帯が太くメスの特徴が見られるのでまた別のミサゴだったようです。
ミサゴのメス


前の週は水が抜けきっておらずダイサギしかいなかった調整池に行ってみるとポツポツとシギらしきシルエット。少し遅れはしましたがこの年もちゃんと飛来してきてくれていました。まず目に付いたのはエリマキシギの幼鳥。
エリマキシギのオスの幼鳥


合計3羽で採餌中。
オレンジ色っぽい羽でひと回り大きいのがオス、白っぽく小さめなのがメスです。
エリマキシギの幼鳥たち


羽色に関してはオスだから色鮮やかというわけではなく、エリマキシギの幼羽は徐々にオレンジっぽい色から白っぽい色に褪色が進んでいくらしくフレッシュな状態だと上のオスのような色合いになり、次第にこのメスのような羽色になっていくようです。つまり色味だけでは雌雄の判別は不可能というわけですが、大きい方がオスで小さいほうがメス、と雌雄は大きさからからわかります。それもこうしてオスとメスが一緒にいて比較できる状況下でなんとか判別できるほどの違いですが、幼鳥の段階で雌雄の差異が見られるシギも珍しい気がします。
エリマキシギのメスの幼鳥


そういった目で見てみると確かにオレンジ色の羽のほうが摩耗も少なくキレイ。特に次列風切などは美しい模様をしています。オスの成鳥夏羽はその名にもなっている襟巻上の飾り羽でとんでもなくゴージャスな姿になるシギですが、幼鳥の頃からすでにちょっとその片鱗が見えてるんですね。
エリマキシギのオスの幼鳥


奥の方に行ってみるとコロンとしたシギを発見。おーっタシギ!
地味に見られないままこの日まで至っていましたがついにその姿を拝めました。
タシギとタシギの幼鳥


タシギも合計3羽で採餌。初見のタイミングでこんなにも見られるなんて嬉しい。
タシギとタシギの幼鳥


か…かわいい…。なかまがたくさんいるからか特にまるまるとしてリラックスしてるように見えます。ジシギ類はこの独特のフォルムや模様でほかのシギとはすぐに判別できますが、そのジシギ類の中での判別が難関中の難関。そっくりさんはほかに3種いますがこのコらは一応タシギってことで。オオジシギではなさそうかな。ハリオシギとチュウジシギは札幌近郊であまりウワサを聞きませんがそもそもいるのかいないのか。
タシギとタシギの幼鳥


タシギたちから少し離れた場所にはコアオアシシギがいました。羽縁に白斑があるため幼鳥です。
コアオアシシギの幼鳥


ついついと羽繕い。尾羽の裏側ってそんな風になってるんすね。なんかゲージュツ的な模様。
コアオアシシギの幼鳥


そのすぐそばを一回り小さいタカブシギが通過。
こちらも風切羽に三角の斑がある幼羽が確認できるため幼鳥です。
タカブシギの幼鳥


じゃぶじゃぶと水浴びを始めました。
ここは水浴びをするにもちょうどいい水位なのではないでしょうか。
タカブシギの幼鳥


ピュウとひと鳴き。シギの声を聞くとより秋だなあと思わされます。
コアオアシシギの幼鳥


コアオアシシギも全部で3羽。えっなんなの!?3羽で群れるのが流行ってるの!?
手前のコは灰色の冬羽が目立ち始め換羽が進んでいます。
コアオアシシギの幼鳥


まるまるタカブシギ。はいかわいい。
タカブシギの幼鳥


いつの間にかタカブシギも自然と小群に溶け込み、4羽で採餌していました。
コアオアシシギとタカブシギの幼鳥


最後にもっかいタシギを観察して調整池を後にしました。こうして同じ体勢で横に並んでくれるとビミョーな個体差もわかりますね。一番右のコは雨覆の羽縁が白く目立つので幼鳥かな。
タシギとタシギの幼鳥



以下からは次の日の9月4日に近所の公園で撮った写真…なんですがその前にまず前の週の8月28日に同じ場所で撮った写真を2枚だけ載っけておきます。前回の記事の最後に載っけてもよかったのですがけっこうキリよく締めてしまったのでこちらに。
というわけで8月28日分から。この週からまた近所の公園にも行ってみたのですがドン曇りの上にまだまだ葉が茂ってる時期でなおさら暗くまー写りが悪い。ですが記録として残しておくイミでもここで載せておこうかなと。
さすがにまだ早いかなと思いつつも公園内を軽く散策してみるとコサメビタキが戻ってきていました。トンボをフライングキャッチした直後の図。
コサメビタキ


証拠写真レベルですが暗がりの中ちらっと一度だけオオルリのメスも確認できました。
意外と8月の末でも見られるものなんですね。
オオルリのメス


さてここからが9月4日分。この日は天気もよく写真の写りも十分なレベルでした。
前の週同様コサメビタキがチラホラ見られたので何枚か撮影しましたがその中に気になるコが。目先の淡色部が狭く下くちばしの黄色い部分の面積も小さめ、雨覆の羽縁は若干褐色味を帯びていて顎線もあるように見えます。アイリングも汚白色ですしまさかこのコ…サメビタキ!?
サメビタキってことにしていてください


もう少し参考にできる写真を撮っておきたかったのですがこの後見失ってしまいました。上の写真を撮る直前にはこの1枚も撮っているのでこちらもついでに。やはりこの胸の灰色の斑の濃さはサメビタキに近い。サメビタキと断定する決定打である下尾筒の暗色軸斑も尾羽の付け根あたりにそれっぽいのがありますがこの位置と濃さは少し決定づけるのには弱い気も。ただこれだけサメビタキの要素が揃っているのであればサメビタキとしてもいい…ですかね…いい…ですよね!はいサメビタキ!いやーサメビタキは初見なんですがついに撮れました!…今度はどう見てもサメビタキ、というようなコと出遭えるよう祈ります…そしてキチンと決定づけられるポイントを撮っておくよう努めます…。
サメビタキってことにしていてください


こちらはコサメビタキ。目先が上のコと比較してかなり白いのがわかるかなと。コサメビタキとサメビタキは紛らわしい個体も少なくないのですがこのコは典型的なコサメビタキですね。
コサメビタキ


このコは胸がうっすらと灰色っぽくなっていますがコサメビタキの若鳥…つまり第一回冬羽にはこのような特徴が見られるとのこと。若鳥が混じる秋の渡りの際にはこういった紛らわしさも出てくるのが悩ましい点。さらに目先が白くない個体もおり判別のムズかしさは余計に拍車がかかります。
コサメビタキ


天気はよかったのですがこの時期は特に葉や枝に被らず抜ける位置を探すのに一苦労。
こういったスッキリした場所にだけ留まってくれるとありがたいんですが…。
コサメビタキ


散策は午前のみにしておいたのですがこうしてたくさんコサメビタキ…とサメビタキの写真を撮ることができました。この日もオオルリのメスは確認できたのですが高い木の上にいるのを一度見ただけで撮れたのも前の週以上の証拠写真レベルなので文章のみの報告に留めておきます。
コサメビタキ


公園を離れたただの広場でもコサメビタキを発見。むしろこっちのほうが枝も混んでなくていい場所かも。鳥の姿はそう多くない場所ですがこれからここもアタマの片隅に置いておこうと思います。
コサメビタキ


9月最初の野鳥観察もたくさんのシギ・チドリの類を見ることができ、9月3日分だけでも80枚オーバーとかいう有様に。もう初っ端からあんなにキョウジョシギの写真載っけたりするからですよね。いやすんませんボツにはできないものばかりで…。ここまでご覧いただきありがとうございました。そのキョウジョシギは今週掲載分で4羽確認、さらに8月頭に成鳥1羽も確認済み…とめちゃめちゃ多い年だったように思います。これまで見たことすらなかったのに…。埠頭での観察は7時前から11時頃まで行っており、その間顔ぶれはほとんど変わりませんでしたがキアシシギのみ7時を少し過ぎたあたりで飛んでいって以降姿が見られなかったのでわずかなチャンスの間に撮っておけてよかったかなと。チュウシャクシギはホウロクシギにばかり気を取られてしまいチラホラ草むらからカオを出したりしていたのですが途中で姿が見られなくなってしまいました。草むらの丈が高いので一度見失うと全然わかんなくなるんですよね…。それでも大型のシギ類は草むらも要チェックということがわかったので今後のシギ・チドリの類のシーズンにも今回の経験が大いに役に立ちそうです。そのホウロクシギの写真などからもわかるんですがこの日は台風の後だからか海が結構濁っていたんですよね。短時間の間に2度もミサゴが現れたのも海がそんな状況であるためサカナが探しにくく、より広い範囲を活発に探し回っていたからなのかもしれません。
前の年にはほとんど縁のなかったコサメビタキもこうして初夏と初秋と2度も観察の機会に恵まれました。かわいい鳥ですし今年もまたこれくらい出遭いたいものです。サメビタキは秋によく観察されるらしいですし、今度はコサメビタキが来ていたらもっとちゃんと見ておこうと思います。

で、なんかちょっと更新に間が空いてしまいましたね…。申し訳ありません。なかなか記事作成に時間を割けない状況だった上に今回は物量も多くそれに伴って文章量も増えてしまい単純に作業量も増えてしまうという自体に陥ってしまいまして…。エリマキシギの雌雄やコサメビタキとサメビタキの判別方法などをより詳しく知ろうと調べてたらそっちでも時間を持ってかれていたりと色々重なっての今回の更新となりました。錐について調べたりしちゃったし。特にエリマキシギ幼鳥の羽色の差異の理由などは全然載ってなくてそこでけっこう滞ってました。おかげさまでそれら以外にもタシギの成鳥と幼鳥の違いなども新たに知ることができたのでまたこうして記事にした意義もあったのではないでしょうか。来週以降に関してですがさすがにこんなに期間が空くことはないハズ…ですがまあまたこのブログの存在を思い出した頃にでもチェックしていただければなと!…ってああだこうだと書いてたら結びの文も長くなってるし!最後の最後までそんな感じかよ!はい終わり!ではまた次回!

写真 | 18:30:04 | トラックバック(0) | コメント(0)
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